第32話 テスト
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
もうすぐ学校のテストがある。
学校からの帰り道。俺は舞と二人で歩いていた。
「舞、今日は何して遊ぶ?」
「今日は勉強するんでしょ」
「は〜い……」
「それじゃ、夜に行くから」
「おう」
夜。俺の部屋で舞と一緒に勉強。
「う〜っ、疲れた〜、舞、休憩しようぜ」
「そうね、ストレッチしましょう」
「そうだな。身体中がガチガチだ」
舞とイチャイチャしながらストレッチ。
「あ〜、舞、気持ちいいよ〜」
「んっ……あん、私も、いいわ」
「ふう、スッキリした」
「それじゃあ、勉強の続きね」
「それよりちょっと俺の部屋掃除しない? なんか妙に気になってきた」
「掃除なら私がこの前やったわ。テストが終わったらまた掃除してあげる。だから今は勉強よ」
「は〜い……」
「ふう……ま、舞、もう今日はやめにしないか?」
「もうちょっと頑張りましょう」
「え〜……じゃあちょっと休憩しよう。コーヒーでも飲もうぜ?」
「いいわね、そうしましょう」
キッチンに二人で行く。両親はもう寝室で寝ているようだ。俺ももう舞と寝たい……。
二人でコーヒーを作り、ついでにリビングに置いてあったお菓子を持って部屋に戻る。
「さあ、ラストスパートよ、公介」
「おー」
「ふう、そろそろ終わりにしましょうか」
「やったー、やっと終わった〜」
「ふふ、お疲れさま。よく頑張ったわ」
舞が頭をなでなでしてくれる。
「わふ〜、気持ちいい〜……って、舞も一緒に頑張ったろ、ほら、なでなで〜」
「あん……ふふ、気持ちいいわ」
「はは、それじゃあ寝るか」
「そうね」
二人で俺のベッドに横になる。
「そういえばさ、睡眠学習ってあるじゃん。舞が俺に添い寝しながら教科書を読んで聞かせてくれたら、勉強する必要なくなるんじゃないか?」
「やってあげようか? 私は寝れなくなるけど」
「はは、冗談だよ。舞、おやすみ〜」
俺は舞に甘えるように抱きつく。
「うふふ、はい、おやすみなさい」
美しすぎる幼馴染と、勉強をした……。




