第304話 ライブツアー
舞は大規模なライブツアーの真っ最中だぜ!
もちろん俺は見に行けないけど。
夜。
舞が帰ってくる。
「おかえり〜、舞」
「ただいま〜、公介」
「ライブ、お疲れさま」
「ふふ、ありがと」
「俺のことは気にせず、ゆっくり休んでくれ」
「ええ、そうさせてもらうわ」
舞が寝室に行く。
俺はゲームをする。
「にゃーん」
「え?」
舞がセクシーな猫のコスプレをして戻ってくる。
「いや、なんでだよ?」
「にゃん?」
「にゃん? じゃなくて、休むんじゃないのか?」
「猫になって公介のそばで休むわ」
「そ、そうか……」
「公介はゲームしてていいからね、ふにゃ〜ん」
舞がソファーで寝る。
俺はゲームをしながら舞を観察する。
猫のように眠る舞。
ああ、なんて綺麗な猫なんだろう。いや、綺麗すぎるだろ!
俺はゲームをストップして、舞の身体を起こさないようにそっとさわる。
「ああ、舞、舞〜」
「んにゃ……」
「俺の猫、綺麗すぎ〜」
「みゃあ……」
「はあ、はあ、舞〜」
「にゃははっ」
舞が笑う。
起きていたようだ。
「ごめんな、寝るの邪魔しちゃったな」
「ふみゃ〜ん」
舞が猫のように俺に甘えてくる。
「よしよし、やっぱり一緒に寝ような、おいで、舞」
「にゃおーん」
猫になった国民的アイドルと、愛し合った……。




