表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

300/314

第300話 ハロウィン2

 今日はハロウィンだ。


 舞と同棲を始めてから二回目だな。




「トリックアトリート、わんわん」


「お、おお!」


 舞は犬のコスプレ、ではなく犬のゾンビのコスプレをしていた。


「すごいな、よくできてるぞ、舞」


 女のゾンビの時もそうだったが、痛々しい傷跡はとてもリアルだ。


「がるる……」


 犬のようによつんばいになった舞に威嚇される。


「ま、まさか、ゾンビになって飼い主の俺を忘れてしまったのか?」


「がうっ!」


「俺を思い出すんだ、舞、なでなで〜」


 俺は舞の全身をなでなでする。


「がるる……あん、く〜ん」


 お、大人しくなったぞ。


 チャンスだ!


「舞、これはゾンビ化を治すワクチン、という設定のお菓子だ。さあ、食べなさい」


 俺はお菓子を手のひらに乗せて、舞に差し出す。


「わう」


 舞が犬のようにお菓子を食べる。


「ペロペロ」


 そのまま手のひらを舐められる。


「あはは、くすぐったい」


 ゾンビメイクはそのままだが、舞の顔が優しくなっている。


「舞、治ったのか?」


「ええ、もう治ったわん」


「よかった……いや、治っても犬なんだから、しゃべるのはおかしいだろ」


「あはは、そうだったわん。く〜ん」


 舞が犬のように甘えてくる。


「よし、ゾンビ化が治ったお祝いに、いっぱい可愛いがってあげるからな!」


「わおーん」


 ハロウィンに犬のゾンビになった国民的アイドルと、愛し合った……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ