第293話 猫12
夜。
舞が仕事から帰ってきた。
「舞、おかえり〜!」
「うふふ、ただいま。公介、ゲーム雑誌買ってきたわよ」
「おお、サンキュー」
「私は着替えてくるわね」
「おう」
俺はソファーに座ってゲーム雑誌を読む。
「ふむふむ……」
「にゃー」
「えっ?」
舞がセクシーな猫のコスプレをして戻ってきた。
「これはまた、綺麗でセクシーな猫さんですね〜。よしよし」
俺は舞をなでなでしてあげる。
「ふみゃ〜ん」
「はは、ちょっと待っててくれよ。ゲーム雑誌読んだら遊んであげるからな」
俺はゲーム雑誌を読む。
「にゃう」
舞にゲーム雑誌を読むのを邪魔される。
「はは、かまってほしいのか?」
俺はあえて舞を焦らす。
「にゃんにゃーん」
舞が邪魔をする。
俺は気にせずゲーム雑誌を読む。
「にゃおーん!」
舞が必死で邪魔をする。
「ああっ、もう、俺の猫、可愛いすぎるよー!」
さすがに我慢できなくなって、俺は舞を抱きしめる。
俺の負けだ。
まあ、雑誌は後で読もう。
「にゃははっ」
舞は嬉しそうだ。
「舞、たくさん可愛いがってあげるからな〜」
「ふみゃ〜ん」
猫になった国民的アイドルと、愛し合った……。




