第287話 犬11
夜。
俺はセクシーな犬のコスプレをした舞と、お散歩を楽しんでいた。
俺は舞の首輪から伸びるリードを持って、ゆっくり部屋の中を歩く。
「わんわん」
「はは、楽しいな、舞」
「わおーん!」
俺はソファーに座る。
「ちょっと休憩だ。舞もおいで」
「わん」
舞もソファーに上がって、犬のように俺に甘えてくる。
「はは、よしよし」
俺は舞をなでなでしてあげる。
「く〜ん」
「ほれほれ、気持ちいいか?」
「あう〜ん」
「それそれそれ〜」
「わお〜ん!」
「はは、舞、お座り」
「わん」
「顔をよく見せて」
「はっはっはっ」
犬のように舌を垂らす舞。
「ああ、舞、俺の犬は綺麗だな〜、綺麗すぎるよな〜」
「く〜ん」
「大好きだぞ、舞」
「わふう」
「もう、好き好き、大好きだ〜!」
「私も公介が大好き〜!」
「わっ、しゃべった!」
「あ、つい……く〜ん、ペロペロ」
俺の顔を犬のように舐める舞。
誤魔化そうとしてるな。
「はは、人間の言葉をしゃべったのは、気のせいだったみたいだな」
「ペロペロ、わんわん」
「それじゃあ、舞、いっぱい可愛いがってあげるから、こっちにおいで〜」
「わおーん」
犬になった国民的アイドルと、愛し合った……。




