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第248話 可愛がるの禁止

「舞、ゲームしようぜ」


「いいわよ、なんのゲームするの?」


「俺の考えたゲームだ」


「おもしろそうね、どんなゲームなの?」


「俺を可愛がるの禁止ゲーム」


「何それ、つまんなそうなゲームね、やらないわよ」


「まあまあ、とにかくルールはそれだけな。ゲームスタート!」


「え〜」




 というわけで、乗り気じゃない舞と、可愛がるの禁止ゲームをする。


「舞〜、甘えていい〜?」


「……ダ、ダメよ」


「え〜、なんで〜?」


「えっと……映画の台本を覚えないといけないの」


「そっか……」


 シュンとする俺。


「舞、邪魔してごめん……俺は一人でゲームしてるよ」


 落ち込んだ感じで、俺はその場を離れようとする。


「ま、待って、公介〜!」


 舞が俺を抱きしめる。


「大丈夫よ公介、いっぱい甘えてちょうだい。私もいっぱい可愛がってあげるから!」


「はい、舞の負け〜」


「あ……」


「早いよ、舞〜」


「く……今度はちゃんと我慢するわ!」


「はは、頑張れよ」




「舞〜」


 俺はまた舞に甘える。


「ねえ、舞、遊んで〜」


「今、忙しいのよ」


 舞が不機嫌になる。


 さすがは女優、演技だとわかっていても、本当に怖いぜ。


 だが、俺も頑張って甘える。


「ねえ、舞、いつもみたいに可愛がってよ〜」


「もう、あんまり困らせないで!」


 舞に怒られる。


「ひっ……」


 演技とはいえ、舞に怒られて、俺は泣いてしまう。


「ご、ごめん、舞……ううっ」


「あ、こ、公介……」


 舞が俺を抱きしめる。


「ひっく、ま、舞……?」


「もうこのゲーム終わり、辛すぎるわ!」


 そう言って舞がキスしてくれる。


「んむ……」


「あむ、チュッ……また私の負けね」


「ははっ、俺の全勝だな」


「ふふ、そうね、負けを認めるから、いっぱい可愛がらせて、公介」


「やったー!」


 国民的アイドルに、いっぱい可愛がってもらった……。

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