第243話 ソフトクリーム
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
学校からの帰り道。
「暑いな〜、舞」
「ええ、そうね」
「コンビニでアイス買おうぜ」
「いいわよ」
コンビニ。
「どれにしようかな〜」
「一個でいいわよ。それを一緒に食べましょう」
「わ、わかった。このソフトクリームはどうかな?」
「美味しそうね」
「じゃあ、これにしよう」
公園。
舞と一緒にソフトクリームを食べる。
「暑い中で食べるソフトクリームは美味いな〜」
「ふふ、そうね」
「やばい、舞、どんどん溶け出してるぞ」
「急ぎましょう」
舞と急いでソフトクリームを食べる。
「ほら、舞、コーンも食べろ」
「ありがと、はむ、もぐもぐ、あとは公介が食べていいわよ」
「ああ、もぐもぐ、コーンも美味い!」
ソフトクリームを食べ終わる。
俺の手に、溶けたソフトクリームがたくさんついていた。
「公介、私にまかせて」
「え?」
俺の手についたソフトクリームを、舞がペロペロ舐めてくれる。
「あ〜、き、気持ちいい……」
「うふふ、ペロペロ」
舞が俺の腕の汗まで舐める。
「ま、舞、それは汗だから」
「甘い物を食べたあとだから、しょっぱいのが美味しく感じるわ、ペロペロ」
「あ〜!」




