第240話 口移し6
高校生の頃の話。舞は人気急上昇中の新人アイドル。
夜。
舞が裏口からこっそり遊びに来た。
俺は裏口に舞を迎えに行く。
俺の部屋。
「舞、いらっしゃーい!」
「ふふ、お邪魔しま〜す」
「舞〜、舞〜」
俺は舞に甘える。
「あん、うふふ、甘えん坊ね、公介」
「だってだって〜」
「そんな甘えん坊な公介に、お土産があるわよ」
「え、なになに〜?」
「フルーツサンドよ」
「やったー!」
というわけで、舞と一緒にフルーツサンドを食べる。
「美味しい〜!」
「ええ、そうね。ふふ、公介、顔にクリームがついてるわよ」
舞が俺の顔をティッシュで拭いてくれる。
「サンキュー」
「ねえ、公介……」
「ん?」
「その……お願いがあるんだけど」
「なんだ?」
「このフルーツサンドを……」
「フルーツサンドを?」
「……」
「まさか……口移しですか?」
「はい……」
「まったく、舞は変態だな〜」
「お願いします、公介さま〜」
「わかった、ちょっと待ってなさい」
「やったー!」
俺はフルーツサンドを口に入れる。
咀嚼する。
舞にキスをする。
口移しで、舞にフルーツサンドを食べさせてあげる。
「もぐもぐ……う、美味い!」
「それはよかった」
「公介、また顔にクリームがついてるわ、ペロペロ」
舞が俺の顔を舐めて、クリームをとってくれる。
「はは、ありがとう、舞」
「ふふ、ねえ、公介、おかわりお願いします」
「まかせとけ!」
人気急上昇中の新人アイドルに、口移しでフルーツサンドを食べさせてあげた……。




