第24話 お散歩
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
俺と舞は、たまにお散歩をした。
夜。
俺の部屋。
いつものように舞が遊びに来る。
一緒にゲームをしたり、映画を観たり、イチャイチャしたりする。
「ふ〜、ちょっと休憩するか」
「それなら、ちょっとお散歩しない」
「いいな、ちょっと歩くか」
舞と手をつないで、お散歩する。
途中、コンビニに立ち寄る。
「ジュースはまだ家にあるから、お菓子でも買ってくか」
「この新商品のお菓子、美味しそう」
「よし、それにしよう。あと、ちょっと小腹がすいたな」
「それじゃあ、なんか食べてこっか」
お菓子とカップ麺を買う。
コンビニの前で、一個のカップ麺を二人で食べた。
「美味しかったね」
「そうだな。舞、残った汁全部飲んでいい?」
「ふふ、いいわよ」
深夜にコンビニの前で、舞と一緒に食べるカップ麺は、妙に美味しく感じた……。
早朝に散歩することもあったな。
早朝といっても早起きするのではなく、朝までゲームをして、寝る前に散歩をした。
「ふわ〜っ、舞、俺もう限界だわ。寝ようぜ」
「公介、寝る前にちょっとお散歩しない?」
「何を言ってるんだよ、舞も眠いだろ? ほら、一緒に寝ようよ〜」
俺は舞にすがりついた。
「ちょっとだけよ。ほら、歩いてみたら絶対に気持ちいいから」
「う〜ん、わかった。そこまで言うなら行こう」
舞と手をつないで、早朝のお散歩。
「たしかに、歩いてみると気持ちがいいな。空気もきれいな感じがする」
「ふふ、そうね」
俺たちのほかにも、お年寄りの夫婦がゆっくりとお散歩していた。
「私たちも、あーなりたいね。おじいちゃん、おばあちゃんになっても、一緒に仲良くお散歩して……ね?」
「そうだな……まあ、俺たちなら、おじいちゃん、おばあちゃんになっても、朝までゲームしてるさ」
「あははっ、本当にそうなってそう」
「ふわ〜あっと、ダメだ、眠い。舞、もう帰って寝ようぜ」
「ふふ、わかったわ」
美しすぎる幼馴染と、手をつないでお散歩した……。




