第233話 おんぶ3
夜。
俺は仕事から帰ってきた舞とイチャイチャしていた。
「そうだ、公介、おんぶさせて」
「なんでだよ」
「たまに公介をおんぶしたくなるのよ」
「仕事で疲れてるだろ」
「大丈夫よ、ねえ、お願い〜」
「まあ、いいけど」
というわけで、舞におんぶしてもらう。
「じゃあ、舞、お願いしま〜す」
「よいしょっと」
舞が俺をおんぶして部屋の中を歩く。
「あはは〜、舞〜」
「うふふ、公介、楽しい?」
「うん、楽しい」
「じゃあ、どこ行きますか〜?」
「そうだな、キッチンに行ってくれ」
「は〜い」
舞におんぶでキッチンに連れて行ってもらう。
「はい、到着で〜す」
「舞、俺プリン食べたい!」
「はいはい」
舞におんぶしてもらったまま、冷蔵庫からプリンを取り出す。
舞におんぶしてもらったまま、スプーンでプリンを食べる。
「美味いな〜、このプリン。舞も食べろ、はい、あ〜ん」
おんぶしてもらったまま、舞にも食べさせる。
「ありがと、あ〜ん、あむ、美味しいわ」
舞におんぶしてもらったまま、一緒にプリンを食べた。
「舞、今度はソファーで抱っこして〜」
「うふふ、いいわよ」
舞がソファーに座る。
「さあ、おいで、公介」
「わ〜い」
ソファーに座る舞に抱っこしてもらう。
「よしよし、今日はすごい甘えん坊ね」
「舞がおんぶするからだよ、舞のせいだ、舞が悪い」
「あはは、じゃあ、責任取らないとね。好きなだけ甘えて、公介」
「やったー!」
国民的アイドルに、めちゃくちゃ甘えた……。




