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第231話 口移し4

 朝。


 舞が朝食にアサイーボウルを作ってくれた。


「いただきまーす! 美味い!」


 舞は少し食べただけで、手を止めていた。


「どうした、舞?」


「あの、公介にちょっとお願いがあるんだけど……」


「なんだ?」


「その、アサイーボウルを、公介に食べさせてほしいの」


「それって、もしかして……」


「……」


「口移ししてほしいのか?」


「……はい」


「舞は変態だな〜」


「うう……」


「はは、よし、まかせとけ!」


「やったー!」




 俺はアサイーボウルを口に入れる。


 そして咀嚼。


 舞を抱きしめてキスをする。


 口移しで、舞にアサイーボウルを食べさせてあげる。


「んむ……」


「あむ、もぐもぐ、お、美味しい!」


「それはよかった」


「公介、残っているの、全部口移しで食べさせて!」


「おう!」


 俺はまたアサイーボウルを口に入れる。


 そして咀嚼。


 舞に口移しでアサイーボウルを食べさせてあげた。




「ありがとう公介、すごく元気出たわ。じゃあ行ってきま〜す!」


「行ってらっしゃ〜い!」


 仕事に行く舞を見送った。

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