第222話 猫8
今日は国民的アイドルが、コスプレしてサービスしてくれる日だ。
ああ、早くエッチなコスプレをした舞と愛し合いたいよ〜!
「にゃんにゃにゃーん!」
「お、おお!」
今日のコスプレは猫だった。それも露出度の高いエッチな猫ちゃんだ!
「それじゃ、公介は私の飼い主で、仕事から帰ってきた設定ね」
「わかったぜ!」
というわけで、俺が仕事から帰ってきた設定で、飼い猫の舞とイチャイチャする。
「ただいま〜」
「にゃーん!」
舞が猫のようによつんばいで歩いてくる。
「おお、舞、出迎えてくれたのか?」
「なーん!」
「はは、よしよし、いい子だな〜」
「おにゃ〜り」
「え……今、おかえりって言わなかったか?」
「うにゃ〜えり」
「惜しいな、もう一回言って、ほら、おかえり〜って」
「おかえりなさい」
「うわっ、普通にしゃべった!」
「ふにゃ〜ん」
舞は猫のように可愛らしく床で転がってみせる。
しゃべったことを誤魔化そうとしているな。
「なんだ、気のせいか、しゃべったかと思ったよ」
「うにゃうにゃ」
舞が俺の足に身体をこすりつけてくる。
「はは、甘えてるのか? ほら、こっちおいで、舞」
「なおーん!」
俺はソファーで舞を可愛がってあげる。
「それそれ〜」
「あにゃん、にゃはん」
「気持ちいいか?」
「にゃふう……」
舞が俺の膝の上で寝てしまった。
「あれ、これは演技なのか? 本当に寝ちゃったのか?」
「にゃ……にゃにゃ……」
寝言まで猫語で言うかな? やはり寝たふりか?
「うにゃ、ふにゃ」
舞が寝ながら、手を猫のようにくいっくいっと動かす。
「う〜ん、夢の中では本当に猫になっているのかも。気になってきたな」
小声で話しかけてみる。
「お〜い、舞、本当に寝てるか〜?」
「……」
「舞、寝てる?」
「……寝てるにゃ」
「起きてるじゃないか」
「ふふ、にゃ〜ん」
舞は起き上がって、猫のように伸びをする。
「舞、寝るなら寝室に行こうか」
「なおーん!」
猫になった国民的アイドルと、愛し合った……。
翌朝。
「ふわ〜っ」
「あ、公介、起きたのね。おはようにゃん」
「ああ、舞、おはよう」
舞は先に起きて、もう仕事に出かける準備をしていた。
服も着替えていたが、猫耳だけはまだつけていた。
「じゃあ、仕事に行ってくるわね、公介」
舞が猫耳を外して、俺につける。
「舞、行ってらっしゃいにゃん」
「あははっ、行ってきまーす!」
「チュッ」
「んっ」
行ってらっしゃいのキスをして、舞を見送った。
「さて、朝ご飯を食べるにゃん」
俺は猫耳をつけたまま、舞が用意してくれていた朝ご飯を食べた。




