第219話 口移し2
高校生の頃の話。舞は人気急上昇中の新人アイドル。
夜。
舞が裏口からこっそり遊びに来る。
俺は裏口に舞を迎えに行く。
俺の部屋。
「公介、今日もお土産持ってきたわよ」
「やったー!」
舞が高級フルーツゼリーを買ってきてくれた。
「私は食べたことがあるんだけど、美味しかったから公介に買ってきたわ」
「ありがとうな。さっそく食べるぜ!」
フルーツゼリーを食べる。
「美味い! 本当に美味いな、これ」
「ふふ、そうでしょ」
フルーツゼリーを食べ続ける。
「あの、公介……」
「なんだ?」
「そのフルーツゼリーなんだけど……」
「舞も食べるか?」
「ええ、ちょっとだけいい?」
「もちろんいいぞ、はい、あ〜ん」
「そうじゃなくて」
「そうじゃない?」
「口移しで……」
「えっ、ああ、そういうことか。俺にこのゼリーを、口移しで食べさせてほしいんだな?」
「そうです……」
「舞は変態だな〜」
「うう……」
「よし、まかせとけ。今、口移しで食べさせてやるからな!」
「やったー!」
俺はフルーツゼリーを口に含み、咀嚼する。
舞を抱き寄せてキスをする。
そして、ゼリーを口移しで舞に食べさせてあげる。
人気急上昇中の新人アイドルが、男に口移しでフルーツゼリーを食べさてもらっていると知ったら、みんな驚くだろうな。
「あむ……」
「どうだ、舞?」
「美味しい〜!」
「それはよかった」
「公介、フルーツゼリーね、まだたくさんあるの」
「ああ、それは明日いただきますね」
「公介……」
「はは、冗談だよ。もっと口移しで食べさせてあげるからな」
「ありがと、公介。あ、おばさんたちの分は、ちゃんと残しておいてね」
「わかってる、それじゃあ……」
俺は口にフルーツゼリーを含んで咀嚼する。
そして、舞にキスをする。
「あむ……」




