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第217話 映画
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
学校からの帰り道。
「公介、今夜は何して遊ぶ?」
「俺、映画観たい。あのボクシングの有名なやつ。で、その後ゲームしよう」
「ええ、いいわよ」
帰宅。
「それじゃ、夜ご飯食べたら俺の部屋に来いよ〜」
「了解でーす」
俺の家。
俺はお風呂に入ってから、夜ご飯を食べる。
舞が俺の部屋に遊びに来る。
「それじゃあ、さっそく映画を観るか」
舞とくっついてソファーに座る。
ボクシングを題材にした名作映画を観る。
「いや〜、めちゃくちゃ熱い映画だったな、感動したぜ」
「私も感動したわ」
「よし、シュッ、シュッ」
興奮した俺は立ち上がって、ボクシングのシャドーを始める。
そして映画の主人公の真似をして、舞の名前を叫ぶ。
「舞〜、舞〜!」
「あはは、公介〜!」
舞も同じように映画のヒロイン真似をして、俺を抱きしめてくれた。
「舞〜、舞〜」
「ふふ、似てるわ、公介、あはは」
「よし、映画も観たし、ゲームするぞ〜!」
「おー!」
美しすぎる幼馴染と、映画を観た……。




