第208話 ライオン
今日は舞がコスプレしてくれる日だ。
早くセクシーなコスプレをした国民的アイドルと、イチャイチャしたいよ〜!
「がおー!」
「お、おお!」
今日のコスプレはライオンだった。露出度の高いセクシーライオンだ!
立派なたてがみもある。
「いや、たてがみがあるのはオスだろ」
「まあ、いいじゃない。せっかくライオンになるなら、特徴的なたてがみがあるオスがいいわ」
「まあ、セクシーで綺麗だから、別にいいか」
「ふふ、ありがと。じゃあ、今日はライオンとイチャイチャしましょう」
「百獣の王とイチャイチャか……やってやるぜ!」
というわけで、ライオンとイチャイチャする。
「がるる……」
舞がライオンのようによつんばいでソファーに上がり、お座りする。
「おお……かっこいい」
さすがは映画やドラマの主演をつとめる女優。百獣の王になりきっている。
「がおーっ!」
「うわっ!」
そして吠える。
このライオンと本当にイチャイチャできるのか?
とりあえず猫じゃらしで遊んでみるか。
「ほーらほら、ライオンさん」
俺は猫じゃらしを振る。
「がう、がうっ」
「お、反応した。よし、いけそうだ!」
舞と猫じゃらしで遊ぶ。
「もうほとんど猫だな。それそれ〜」
「がう、にゃん!」
「今、にゃんって言わなかった?」
「が、がおーっ!」
舞が誤魔化すように吠える。
「まあ、いいか。ほれほれ〜」
「がうっ、ぐるる……」
俺は猫じゃらしに夢中になっている舞を抱きしめる。
「がうっ?」
「よ〜しよし、いい子いい子〜」
そして舞の身体中をなでなで。
「あん、がう〜」
「気持ちいいか?」
「あはん、ぐるる、あふう……」
「エッチな声を出すライオンだな」
国民的アイドルが、夜は百獣の王ライオンになって可愛がられているとは、誰も思わないだろう。
「がう、ペロペロ」
「はは、くすぐったいよ」
すっかり懐いてくれた舞が、顔をペロペロ舐めてくれる。
「もうほとんど猫だな」
「にゃん」
「またにゃんって言わなかったか?」
「がうがう?」
誤魔化すライオン。
「まあ、いいか。ほら、寝室に行くぞ、セクシーなライオンさん」
「がお〜!」
ライオンになってくれた国民的アイドルと、愛し合った……。




