第191話 犬3
舞が仕事から帰ってくる。
「おかえり、舞〜!」
「ただいま〜、公介」
俺は飼い主が帰ってきた飼い犬のように、大はしゃぎする。
「うふふ、よしよし、いい子いい子〜」
舞がそんな俺を幸せそうに可愛がってくれる。
「公介、今日はゲームする? それともエッチなコスプレしてイチャイチャする?」
「ええっ、そ、そうだな、もちろんエッチなコスプレをした舞とイチャイチャしたいけど、でも舞とゲームもしたいし……」
「ふふ、それじゃあ、両方しちゃいましょうか」
「両方? そんな贅沢してもいいんですか?」
「もちろんよ、ちょっと待っててね」
「は〜い!」
「わんわん!」
「お、おお!」
舞が露出度の高い、エッチな犬のコスプレをしてきてくれた!
「さあ、一緒にゲームするわん!」
「おー!」
というわけで、エッチな犬とゲームをする。
「舞、ショットガンの弾をくれ」
「わん」
「サンキュー」
「わおーん!」
「いいぞ、舞、そのまま敵を皆殺しにしてやれ!」
ゲームを進める。
「く〜ん」
「舞、どうした? あ、死にそうじゃないか!」
「わう……」
「待ってろ、今回復してやるぞ」
「わおーん」
「よーしよし、これで完全回復だ」
「ぐるるる……」
「あれ、舞が威嚇している……近くに敵がいるのか?」
「わんわん!」
「そこかっ!」
ボスが強くて苦戦。
「く、またやられた……」
「く〜ん……」
「舞、倒せるまでやるぞ!」
「わおーん!」
「やばい、あともうちょっとで倒せるのに、俺も死にそう……」
「わん……公介、私が合図したら同時に攻撃して!」
「あ、舞が人の言葉をしゃべった」
「公介、今よ!」
「了解だぜ!」
ボスを倒した。
「はは、舞が急にしゃべりだしたとこ、おもしろかったな〜」
「ふふ、あのボスに勝ちたくて、ついしゃべってしまったわん」
「まあ、いいじゃないか。そのおかげでボスを倒せたんだし」
「そうね……く〜ん」
舞がよつんばいになって、犬のように甘えてくる。
「よ、よし、ゲームもクリアしたし、寝室に行くぞ、舞」
「わおーん!」
犬になってくれた国民的アイドルと、愛し合った……。