第189話 人間ドック
俺は国民的アイドルの舞と、誰にもバレずに付き合い続けるために、外に出ない潜伏生活をしている。
だが、たまに外に出ることがある。
それは病院で人間ドックを受けるためだ。
舞と幸せになるために同棲しているのに、病気になってしまっては意味がないからな。
舞と同棲している超高級マンションは、セキュリティーがしっかりしていて、プライバシーにも配慮されている。
たがら、舞と一緒に外を出歩いたりしなければ、そもそも交際がバレることはない。
だが、これからも俺は、人間ドックのように本当に大事な用事がなければ、外に出ることはない。
国民的アイドルとの恋愛を秘密にするためには、やっぱり外に出ないのが一番だと思うからな。
というわけで、俺はこの間、一人で人間ドックに行ってきた。
そして、今日、家で舞と一緒に検査結果を確認する。
検査結果は異常なし。俺の健康に問題はないようだ。よかった〜!
「公介、よかったわ〜!」
結果を確認してよろこぶ舞が、俺を抱きしめてくれる。
「舞が健康に気を使った食事を用意してくれてるからだよ」
「公介がちゃんと毎日トレーニングしてるからよ」
「いやいや、舞がセクシーなコスプレで、俺を癒してくれるからだよ」
「うふふ、それじゃあ今日もセクシーなコスプレをして、公介を癒してあげるわ」
「やったー!」
「ちょっと待っててね」
「お待たせしました〜」
「お、おお!」
舞がナースのコスプレをして戻って来る。もちろん、露出度の高いセクシーなナース服だ!
「ああ、舞、最高だぜ、セクシーすぎるよ!」
「ふふ、ありがと。それじゃあ、美味しい料理を作ってあげるからね」
「お願いしま〜す!」
「はい、お食事の時間ですよ〜」
「これは美味しそうなハンバーグだな〜。早く食べさせて〜!」
「ふふ、わかりました」
セクシーナースに食事のお世話をしてもらう。
「はい、あ〜ん」
「あ〜ん、美味い!」
「ふふ、よかったです。はい、あ〜ん」
「あ〜ん」
ハンバーグを食べさせてもらいながら、舞の身体をさわる。
「あん、ダメですよ、患者さん」
「すみません、つい……」
「もう、エッチな患者さんですね」
「でも、ナースさんとイチャイチャすると、どんどん元気になっていく気がするんです」
「本当ですか?」
「本当です!」
「それなら……私としたいこと、全部していいですよ」
「ええっ、本当ですか?」
「はい、患者さんには元気になってほしいですから……」
「あ、ありがとうございます!」
「まずは、ハンバーグを食べてください。はい、あ〜ん」
「あ〜ん」
セクシーナースになってくれた国民的アイドルと、愛し合った……。