第169話 手袋
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
朝。
舞と一緒に学校に行く。
今日俺は手袋を忘れてしまって、手が寒い。
「うー、さむさむ、手が寒いぜ」
「公介、大丈夫? 私の手袋貸しましょうか?」
「いや、それじゃ舞の手が寒いじゃん。大丈夫だよ」
「そう、じゃあ公介、手を貸して」
「こう?」
「両手よ」
「はい」
「こんなに冷たくなって、かわいそうに……」
舞が俺の両手を、自分の口の前に持っていく。
そして、温かい息を吹きかけてくれる。
「は〜っ、は〜っ」
「お〜、あったけ〜!」
「ふふ、もっとしてあげるわね、は〜っ」
「あ〜!」
朝から舞とイチャイチャした。
放課後。
舞と一緒に帰る。
「そうだわ、公介、温かい飲み物買いましょう」
「それはいいアイデアだな」
自販機の前に行く。
「公介、何がいい?」
「う〜ん、コーンポタージュにしようかな」
温かいコーンポタージュの缶を買って、手に持つ。
「ん〜、あったけ〜」
俺はコーンポタージュの缶で手を温めながら、家に帰る。
家に到着。
「よし、舞、コーンポタージュを一緒に飲もうぜ」
「ふふ、そうね」
家の庭でコーンポタージュを、舞と一緒に飲む。
「美味しかったわ。それじゃあ、夜に公介の部屋に行くからね」
「おう」