第159話 可愛がる4
夜。
「あはは〜、公介〜」
「はは、よしよし」
俺は仕事から帰ってきた舞を、可愛がってあげていた。
母性が強い舞は、俺に甘えられるのが大好きだが、たまに甘えん坊になる。
「公介、大好き〜」
ソファーに座る俺の足に、舞がしがみついて甘える。
「ほら、舞、抱っこしてあげるから、おいで」
「は〜い」
舞を抱っこして、身体中をなでなでしてあげる。
「あん、気持ちいい〜」
「ははっ、俺の舞は本当にいい子だな、それそれ〜」
「あはん、はふう、公介〜」
国民的アイドルを、可愛いがってあげた……。
「よし、舞、お姫様抱っこしてやるぞ」
「やった〜!」
舞をお姫様抱っこをして、部屋の中を歩く。
「うふふ、王子様、どこに連れて行ってくれるの?」
「さあ、どこでしょう」
俺は舞をお姫様抱っこをしたままで、寝室に連れて行く。
「そーれ」
舞をそっとベッドに下ろす。
「あん、公介、私まだ甘えん坊モードのままみたい……」
「よし、じゃあ今度は大人の可愛いがり方をしてあげようかな〜」
「うふふ、たくさん可愛いがってください」
「舞〜!」
「ああ、公介〜!」
甘えん坊の国民的アイドルと、愛し合った……。
翌日。
「公介〜、朝ご飯よ〜」
「ふわ〜っ、おはよ、舞」
「おはよ、公介」
忙しいのに早起きして朝ご飯を作ってくれる国民的アイドル、最高だぜ!
「私はもう仕事に行かないといけないから」
「わかった」
「昨日はいっぱい可愛がってくれてありがとね、大好きよ、公介、チュッ」
「んっ」
「それじゃ、行ってきまーす!」
「行ってらっしゃーい!」
舞を見送る。
そして舞が作ってくれた朝ご飯を食べる。
「いただきま〜す!」