第158話 雪
小学生の頃。
学校からの帰り道。
「う〜、さむさむ。舞、早く帰ろう、帰ってゲームしよう」
「ふふ、そうね」
家に着く。
「到着〜」
「あら、公介、雪降ってきたわよ」
「お、本当だ」
舞と一緒に、家の庭で雪を眺める。
「舞〜」
「あん」
俺は舞に抱きつく。
「ふふ、公介、どうしたの?」
「いや、雪が降ってる中で抱き合うの、なんかロマンチックじゃないか?」
「そうね、ドラマみたい」
舞も抱きしめ返してくれる。
「ははっ」
「うふふ」
雪が降る中、お互いをギューっと抱きしめ合った……。
中学生の頃。
夜。
舞が遊びに来る。
「公介、今雪降ってるわよ」
「そうか、ちょっと見てみようかな」
舞と一緒に庭に出る。
雪は綺麗だが、二人とも部屋着なので寒い。
「さ、寒っ……」
「ふふ、公介〜」
「おっ」
舞が抱きしめてくれる。
「ははっ、あったかいよ、舞」
俺も抱きしめ返す。
「あん、ふふ、あったかいわ、公介」
「ん〜、舞〜」
雪が降る中、お互いをギューっと抱きしめる。
「うう、さすがに寒いな、そろそろ部屋に戻ろう」
「ええ、そうね」
俺の部屋。
暖房が効いてるので、暖かい。
俺はソファーに座る。
「舞、おいで、あっためてやる」
「ふふ、ええ、お願いしまーす」
俺は舞を抱っこする
「はは、よーしよし」
「うふふ」
舞とイチャイチャしながら温め合った……。
高校生の頃。
舞はアイドルになり、学校も別々になった。
俺は一人で学校から帰る。
「お、雪だ」
雪が降るのをしばらく眺める。
「寒い……帰ろう」
家に帰って、お風呂に入って温まった……。