第156話 スケート
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
舞とスケート場に行った。
スケート靴を借りる。
「公介、そこに座って、スケート靴履かせてあげるわ」
「は〜い」
俺は椅子に座る。
舞がその前に屈んでスケート靴を履かせてくれる。
「サンキュー」
舞もスケート靴を履く。
「それじゃ、行きましょうか」
「おう」
スケートリンク。
最初は慎重に滑る。
「公介、手をつなぎましょう」
「うん」
「ゆっくり滑るのよ」
「オーケー」
舞と手をつないでゆっくり滑る。
「そ〜れ」
「あん」
俺はふざけて舞に抱きつく。
舞も抱きしめ返してくれる。
「うふふ、氷の上で抱き合うのも素敵ね」
「はは、そうだな」
滑ったり、抱き合ったり、滑ったりして、スケートを楽しむ。
「ちょっと休憩しましょうか」
「ふう、そうだな。なんか飲もうぜ」
俺と舞は自販機で飲み物を買い、ちょっと休憩した。
「よし、もうちょっと滑ってこうぜ。また氷上で抱き合おうぜ!」
「うふふ、いいわよ」
美しすぎる幼馴染と、スケートを楽しんだ……。
そして、同棲している現在。
「お待たせ〜」
「お、おおっ!」
今日の舞のコスプレはフィギュアスケート選手だった。スケート靴は履いていない。
「舞、すごく素敵だよ、綺麗すぎるよ〜!」
「ふふ、ありがと。それじゃあフィギュアスケートの選手とそのコーチという設定で、イチャイチャしましょう」
「よし、俺の練習は厳しいぞ!」
「はい、コーチ!」
フィギュアスケート選手になってくれた国民的アイドルと、愛し合った……。