第155話 冬休み2
小学生の頃。
昼。
舞の部屋。
「やったー、宿題終わったー!」
「お疲れさま、公介」
舞に手伝ってもらって、冬休みの宿題を終わらせた。
「よし、ゲームするぞ、舞、遊びまくるぞ〜!」
「ふふ、そうね。でもちょっと休憩しましょう」
「そうだな」
「お菓子を持ってくるわ」
「ありがとうございま〜す」
お菓子を食べながら、舞とおしゃべりを楽しむ。
「ふわ〜っ、ちょっと眠くなっちゃった」
「ふふ、じゃあ私のベッドで一緒にお昼寝しましょう」
「そうさせてもらうぜ」
舞の部屋のベッドで一緒にお昼寝する。
「おいで、公介」
「舞〜」
夕方、目が覚める。
「ふわ〜っ、寝すぎたな。起こせよ、舞」
「ごめんね、公介の寝顔が可愛いかったから」
「そ、そうですか……」
「それじゃあ、夜に公介の部屋に行くから」
「おう」
俺は自宅に戻る。
お風呂に入って、夜ご飯を食べる。
夜。
舞が俺の部屋に遊びに来る
「遊ぶぞ、舞、ゲームやるぞ〜」
「ふふ、いいわよ」
舞とゲームをする。
「うわ、また死んだよ。これ冬休み終わる前にクリアできるのか?」
「頑張ればクリアできるわよ、あっ……」
「死んでるじゃーん」
「油断したわ」
難しいゲームを、舞と頑張ってプレイし続ける。
「うわ〜、またここで死んだ、もう頭おかしくなるぜ」
「大丈夫よ、私はもうパターンを覚えたわ」
「さっきもそう言って死んでなかった?」
「ふふ、今度こそ完璧に覚えたのよ」
舞が見事にゲームをクリアした。
「舞、よくやったぞ〜!」
俺は舞を抱きしめて、なでなでしてあげる。
「うふふ、やったわ」
「舞のおかげで倒し方もわかったし、俺も明日倒してやる。今日は疲れたからもう寝る!」
「そうね、そうしましょう」
舞と一緒にベッドでくっついて寝る。
「おやすみ、公介」
「おやすみ、舞」
美しすぎる幼馴染と、冬休みを満喫した……。
高校生の頃。
アイドルの舞に冬休みなど関係ない。毎日仕事で忙しいようだ。
だから俺は冬休みを、一人でだらだらと過ごしていた。
夜。
舞が裏口からこっそりと遊びに来てくれた。
俺は舞を裏口に迎えに行く。
俺の部屋。
「舞、舞、舞〜!」
部屋に戻るなり、俺は舞に甘える。
「うふふ、会いたかったわ、公介」
舞も嬉しそうに俺をギューっと抱きしめてくれる。
「俺も会いたかったよ、舞〜!」
「うふふ、よーしよし」
舞のなでなで。ああ、幸せ〜!
すっかり俺は甘えん坊モードになってしまった。
舞が部屋のソファーに座る。
「ほら、おいで公介、よいしょっと」
舞が俺を抱っこして可愛がってくれる。
「ほら、今夜はいっぱい甘えて、公介」
「やった〜!」
舞とイチャイチャした……。
「はふう……舞、せっかく会いに来てくれたのに、甘えてばかりでごめんな」
「ふふ、いいのよ。公介に甘えられて、私も癒されたから」
「そ、そうか。冬休みもアイドルの仕事で忙しそうだな」
「ええ、そうね。公介は冬休みはどうしてた?」
「ゲームして、映画観て、本読んで……いつも通りです」
「ふふ、そうなんだ。それで、おすすめのゲームは何かしら?」
「お、ゲームしたいのか?」
「したいわ、早く教えて〜」
「オーケー、何をおすすめしようかな〜」
人気急上昇中の新人アイドルと、冬休みを満喫した……。