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第154話 赤ちゃん2

 朝。


 仕事に行く舞を、行ってらっしゃいのハグとキスをして見送る。


 ニュースを観る。


「今日は成人の日か」


 家から出れない俺は、成人式にはもちろん行かない。


 舞も行かないと言っていたな。


「さて、トレーニングするか。その後はゲームだ!」




 夜。


 仕事から帰ってきた舞と、ソファーでイチャイチャする。


「ねえ、公介、今日は赤ちゃんになってちょうだい」


「ええっ……」


「いやかしら?」


「だって今日は成人の日だぞ。みんなが成人を祝ってる時に、俺は赤ちゃんになるのか?」


「そんなの関係ないじゃない」


「まあ……関係ないか」


「じゃあ赤ちゃんになってくれる? ママって言ってくれる?」


「……ママ」




 というわけで、舞の赤ちゃんになる。


「ママ〜、ママ〜!」


「は〜い、よちよち、ママはここにいますよ〜」


 赤ちゃんになって舞に甘える。


 ああ、恥ずかしいけど癒される〜。


「あう〜、ママ〜」


 舞のスカートを引っ張る。


「ふふ、イタズラしちゃダメよ」


 舞のパンツが見える。


「ママ〜、パンツ〜」


「もう、エッチな子ね」


「ああ、ま、舞……」


「公介、赤ちゃん忘れてるわ」


 おっと、パンツに興奮して赤ちゃんを忘れてしまったぜ。


「ばぶ〜」


 俺は立ち上がって歩く。


「まあ、すごいわ、公介ちゃん」


「あう〜、わっ!」


 わざと転んだふりをして、泣き真似をする。


「ふえ〜ん」


「あらあら、大丈夫?」


 舞がすぐに抱きしめてくれる。


「よしよし、痛かったわね〜」


 そして、なでなでしてくれる。


「うう〜、ママ〜」


「はいはい、ママが痛くなくなるまで、こうしててあげるからね〜」


「ぐす……もう、大丈夫」


「まあ、偉いわ〜公介ちゃん。公介ちゃんは強い子ね」


 舞が俺の顔にチュッチュとたくさんキスをしてくれる。


「あう……ママ、大好き」


「公介ちゃん……ママもよ、ママも大好き!」


「ママ……」


 俺は舞の胸に手を伸ばす。


「あら、ママのミルク飲みたいの?」


「うん……」


「いいわよ、すぐに飲ませてあげるわ。ママのミルクは公介ちゃんのものだからね」


「ばぶ〜!」


 ママになってくれた国民的アイドルに、いっぱい可愛がってもらった……。

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