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第145話 龍

 夜。


 俺はエッチな猫のコスプレをしてくれた舞と、遊んでいた。


「ほら、おいで、舞〜」


「にゃ〜ん!」


 みんなが憧れる国民的アイドルが、エッチな猫ちゃんになって甘えてくれる。最高だぜ!


「なでなで気持ちいいか?」


「ふにゃん」


「そうかそうか、じゃあいっぱいしてやるぞ、なでなで〜」


「にゃうん、にゃは〜ん!」


「ああ、舞、可愛いよ、エロいよ〜!」


 俺は舞を抱きしめようとする。


「うにゃっ……」


「あれっ?」


 舞に逃げられてしまった。


「舞?」


「シャーッ!」


「うわっ」


 舞に威嚇されてしまう。


 そうだった。猫の舞はすごく気分屋だった。


「舞〜、ほらほら、おいで〜」


「……」


「もっと遊ぼうよ〜」


 舞のお尻を撫でる。


「あん」


「はは、エッチな声を出す猫ちゃんだね〜」


「シャーッ!」


「ごめんなさい」


 めっちゃ怒られた……。


 さて、どうやってこの猫ちゃんとイチャイチャしようか……。


「あっ!」


「どうした、舞?」


 舞が急に人間に戻る。


「ちょっと着替えてきていい?」


「ええ〜、そのエッチな猫ちゃんのコスプレで、舞とイチャイチャしたいよ〜」


「ごめんね、これはまた着てあげるから」


「わかった……」


「じゃあ、着替えてくるわね」


「は〜い」




「お待たせ〜」


「お、おおっ!」


 舞がセクシーなチャイナドレスに着替えて戻ってきた。


「どうしてわざわざ猫からチャイナドレスに?」


「柄をよく見て」


「え〜っと、龍の柄かな?」


「そうよ、正解。今年は辰年でしょ。だから、今年中に龍のコスプレをして公介に愛されたかったの!」


「なるほど、そういうことだったのか」


「まあ、龍の柄のチャイナドレス着ているだけだけどね」


「ははっ、いいじゃないか、すごいセクシーだし」


「じゃあ、公介、龍になった私を愛してくれる?」


「もちろんだ、猫でも龍でも、愛してるぞ、舞〜!」


「公介〜!」


 龍になった国民的アイドルと、愛し合った……。

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