第143話 忘年会
夜。
舞が帰ってくる。
「おかえり、舞、舞、舞〜!」
「ただいま、公介、ん〜、よしよし」
はしゃいで甘える俺を、舞がギューってしてくれる。
「公介、今日は二人で忘年会やりましょう」
「忘年会か、いいな!」
というわけで、舞の作ってくれた美味しい料理を食べながら、二人で忘年会。
「公介、今年もお疲れさまです」
「はは、ずっと家にいただけだけどな」
「つらくなかったかしら?」
「全然つらくないよ。舞とイチャイチャして、ゲームして、映画観て、もう最高の生活だったよ!」
「それならよかったわ」
「舞こそ、今年もお疲れさま。忙しいのに俺へのエッチなサービスまで頑張ってくれて、ありがとな」
「ふふ、公介にエッチなサービスをするのは、同時に私へのご褒美でもあるから気にしないで」
「そ、そうか。でも、次はどんなセクシーなコスプレしてくれるんだろうって、いつもドキドキしてるよ」
「うふふ、ちなみに今年のお気に入りは何のコスプレだった?」
「ええっ、決められないよ〜。でも、そうだな……やっぱりエッチな犬のコスプレした舞とお散歩するのは、めちゃくちゃ興奮するんだよな〜」
「なるほどね、じゃあ今から犬のコスプレしてあげるわ!」
「うわ〜い、やったー!」
というわけで、舞が犬のコスプレをしてくれることに。
「お待たせ〜」
舞がセクシーな犬のコスプレをして戻ってくる。
「わ〜、最高だよ、舞。今首輪つけてあげるからね〜」
犬のようによつんばいになっている舞に、さっそく首輪をつけようとする。
「がるる……がうっ!」
「うわっ!」
舞に噛まれかけた……。
「お前は犬じゃない、狼だな!」
「がるる……よくわかったわね」
「顔つきが狼だからな」
犬と狼のコスプレは似ているが、顔つきは違う。
女優の舞はちゃんとそこを表現している。
「なんで騙そうとしたんだよ」
「おもしろいかと思って」
「まあ、おもしろかったけど……狼なら散歩はできないか」
「大丈夫よ、この狼は公介にちゃんと躾けられた、という設定の狼だから」
「いや、さっき噛もうとしたじゃないか……まあいい、それなら首輪をつけよう」
「がう」
実は狼だった舞に首輪をつける。
「じゃあ、あらためてお散歩行くぞ〜!」
「あおーん!」
狼になってくれた舞と、お散歩してから愛し合った……。