表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

140/284

第140話 たい焼き

 舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。




 学校からの帰り道。


「うー、さむさむ、舞、ギュッてして〜」


「いいわよ、おいで、公介」


「わ〜い」


「はい、ギュ〜ッ」


「あったか〜い」


「うふふ、公介、今日はどこかに寄ってく? 何か食べたい?」


「う〜ん、そうだな……たい焼き食べたい!」


「わかったわ、行きましょう」




 というわけで、たい焼きを買いに行く。


「公介、どれがいい?」


「あんことカスタードクリームか……うわ〜、どっちにしようかな〜」


「どっちも買って、半分こしましょう」


「名案だな!」




 たい焼きを買って、公園で食べる。


「はい、公介、あ〜ん」


「それ、あんことカスタード、どっち?」


「食べてからのお楽しみよ」


「なるほど、あむっ、カスタードだ、美味いっ!」


「はむ、本当ね、美味しいわ」


 舞とたい焼きを半分こして食べた。




 そして、同棲している現在。




 舞が家庭用のたい焼き器を買ってきてくれた。


 さっそくたい焼きを作ってくれる。


 しかも、セクシーなナースのコスプレをしながらだ!


 たい焼きを作りながら、同時にセクシーなコスプレで俺をよろこばせてくれているのだ。


 国民的アイドルが、夜はセクシーなナースのコスプレをして、たい焼きを作っているとは、誰も思わないだろう。


「さあ、公介、できたわよ。熱いから気をつけてね」


「いただきま〜す! うん、美味しい〜!」


「ふふ、よかったわ。他にもいろんなたい焼きの具を買ってきたからね。栗とかチーズとかポテトサラダとかね。次はどれを食べたい?」


「すっごい美味しそうなんだけど、申し訳ない!」


「あん」


 俺は舞を抱きしめる。


「舞がそんなセクシーなコスプレしてるから、もう俺、俺っ!」


「ふふ、我慢できない?」


「うん!」


「しょうがないわね。悪いのはこんなにセクシーなナース服を着てる私よ。もう我慢しなくていいわ、公介」


「ありがとう、舞〜!」


「ああっ、公介〜!」




 愛し合った後、またたい焼きを食べた。


「栗入ってるの美味いな〜」


「次はポテトサラダ入れてみましょう」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ