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第14話 嵐の夜

 舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。




 天気予報で、今日の夜は嵐になると言っていたな。


 それでも舞は夜、いつも通り遊びに来ると言っていた。


 まあ、隣の家だし大丈夫だろうけどな。


 でも心配なので、窓から舞の家の方を見る。


 いやー、でも本当にすごい雨と風だな。


 お、舞が出てきた。小走りで俺の家にやってくる。


 俺も玄関に迎えに行く。


「おわっ、すごい濡れちゃったな〜、舞」


「あははっ、こんばんは、公介。本当にすごい雨だね〜」


 舞はわずかな距離の移動でも、びしょびしょになってしまっていた。


 俺はタオルを取りに行ってから、舞を連れて部屋に戻った。




 俺の部屋。


「はい、タオル」


「ありがと」


「服も着替えたほうがいいな。下着は大丈夫?」


「ええ、下着までは濡れてないわ」


「じゃ、これ着て」


「うん、ありがと」


 舞が俺の部屋着に着替える。中学生にして、すでにスタイル抜群の舞の身体には、いつもドキドキしてしまう。


「クシュン」


 舞がくしゃみをした。


「濡れて冷えちゃったかな。よし、ゲームする前に俺があたためてやるぞ」


 俺はベッドに横になる。


「ほら、舞、おいで〜」


「ふふっ、はい、お願いしまーす」


 言われるがまま、ベッドに上がってきた舞を抱きしめ、布団をかぶる。


「ふふ、あったかい……」


「しばらくこうしてような」


「うん」


 ああ……雨の音を聞きながら、舞とベッドでゴロゴロしていたら、なんか本当に眠くなってきたな……。




「う〜ん……あれ?」


「あ、起きた」


 目の前には幼馴染の美しすぎる顔。舞を抱きしめたまま、寝てしまっていたようだ。


「ああ、悪い、寝ちゃってたか」


「少しだけよ」


「そうか、ふわ〜っ」


「眠いのなら、今日はこのまま寝ちゃってもいいのよ」


「やだ、舞とゲームする〜」


「ふふ、はいはい、それじゃあ、起きてゲームしましょう」


 嵐の夜に、俺の服を着た幼馴染の美少女と、ゲームを楽しんだ……。

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