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第139話 弓道

 今日は国民的アイドルがコスプレして大サービスしてくれる日だ。


 あ〜、早くコスプレした舞とイチャイチャしたいよ〜!




「お待たせしました〜」


「お、おおっ! それは、弓道の格好だよな?」


「正解、今日は弓道部の設定よ」


「なるほど。舞、その格好めちゃくちゃ凛々しくて綺麗だよ!」


「ふふ、ありがと。私は同級生の公介が好きなんだけど、告白できないでいる。という設定もあるわ」


「いいね、甘酸っぱい設定だな!」




 というわけで、弓道部の設定でイチャイチャする。


 学校の弓道場、という設定のリビング。


「ふう……」


 舞がおもちゃの弓矢を持って練習をしている。


「舞、お疲れさま」


「あ、公介!」


「ほら、飲み物買ってきたぞ」


「あ、ありがとう」


「舞、大会近いんだよな」


「ええ、絶対に優勝してみせるわ」


「そうか、応援に行くからな」


「そのことで、公介にお願いがあるんだけど……」


「なんだ? 弓道のことで俺に手伝えることなんて、ないと思うけど……」


「大会でいつもの実力を発揮できるように、私の集中力を鍛えてほしいの!」


「いいけど、具体的に何をすればいいんだ?」


「簡単よ、私は黙って集中してるから、公介は私の身体にいたずらをして」


「ええっ、い、いたずら?」


「ええ、何をしてもいいから」


「何をしても……いい」


「じゃ、お願いね」




 というわけで、集中力を鍛えるための特訓。


「よし、さわるぞ?」


「……」


 舞は集中した顔で、黙ったままだ。


 俺は近づいて、そっと舞の耳に息を吹きかける。


「んっ!」


 舞がビクッと反応する。


 なんか楽しい。


 今度は舞の首筋をこちょこちょする。


「……あっ……ふっ」


 舞は必死で反応しないように耐えている。


 動いちゃいけない国民的アイドルにいたずらするの、妙に興奮するぜ!


「よし、もっとさわるぜ、それそれ〜!」


 俺は舞の身体中をさわりまくる。


「ひっ……んんっ……あん」


「何してもいいんだったよな……じゃあ、ここはどうかな?」


「あふっ……んあっ」


「こんなとこもさわっちゃおうかな〜」


「くっ、あん、ふう……」


「それそれそれ〜!」


「もう、ダメ……ふああん!」


 ついに崩れ落ちる舞。


「舞、よく頑張った! 最後は耐えられなかったが、素晴らしい集中力だったと思うぞ!」


「はあ、はあ……ありがとう、公介」


 舞は立ち上がると、俺を真剣な表情で見つめる。


「公介……大会の後で、話したいことがあるの」


「わ、わかった」




 というわけで、大会当日という設定。


「あ、私が見事に優勝したという設定ね」


「オーケー」




 優勝した舞と学校の弓道場で、二人きりで会うとこから。


「舞、すごかったよ、優勝おめでとう!」


「ありがとう。公介と一緒にやった特訓のおかげよ」


「ははっ、舞の実力だよ」


「公介……優勝したら伝えようと思っていたの、私の気持ち」


「舞……それって」


「公介、好きです、大好きです!」


「舞、俺も舞が大好きだよ!」


 舞と抱き合う。


「嬉しいわ、公介。特訓の時のように、また私の身体にいたずらしてちょうだい!」


「わかった、いたずらしちゃうぞ〜!」


 弓道部の国民的アイドルと、愛し合った……。




 愛し合った後、一緒にお風呂に入ってから。


 リビング。


「よっと、あ〜、外れた〜」


「ふふ、私の勝ちね」


 舞とおもちゃの弓矢で遊んだ……。

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