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第138話 ホラー映画2

 小学生の頃。


 俺の部屋。


 俺は舞と一緒にホラー映画を観ていた。


「めちゃくちゃ怖かったな〜、舞」


「ええ、私も怖かったわ」


「舞、今日も一緒にお風呂入って、一緒に寝てくれ〜」


「ふふ、もちろんいいわよ。お母さんに今日も泊まるって言ってくるわ」


「ちょっと待って、一人にしないで、一緒に行くから!」




 中学生の頃。


 舞と映画館にホラー映画を観に行った。


「この映画はマジでやばいって言われてるらしいな」


「そうらしいわね。公介、おトイレは大丈夫?」


「大丈夫だよ。ポップコーンちょうだい」


「はい、あ〜ん」


「あ〜ん」




 映画が始まる。


 俺は怖くなって、つい舞の身体をさわる。


 舞は俺の太ももを優しく撫でて、安心させてくれた。




 映画が終わる。


「いや〜、めちゃくちゃ怖かったな〜」


「ええ、すごく怖かったわ。公介、帰る前に何か食べてく?」


「うん、食べる。何食べようかな〜」


「ふふ、ゆっくり考えていいからね」




 高校生の頃。


 俺の部屋。


 舞はアイドルの仕事で忙しい。


 仕方ないので、一人でホラー映画を観る。


「くっ……やばい、思ってたよりめちゃくちゃ怖かった……」




 夜。


 舞が裏口からこっそり遊びに来てくれた。


 俺は裏口に舞を迎えに行く。




 俺の部屋。


「舞〜、よく来てくれた〜!」


 俺は部屋に戻ってすぐに舞にしがみつく。


「あん、ふふ、どうしたの、公介? いきなり必死でしがみついて」


「だってだって、今日ホラー映画観てさ〜、それがマジでさ〜」


「マジで怖かったのね?」


「そうなんだよ〜」


「よしよし、怖かったわね。もう大丈夫よ、今夜は一緒にいられるからね」


「やったー!」


「それに、公介がそんなに怖がるホラー映画も観てみたいわね」


「ああ、観てくれよ。マジで怖いから」


 舞とマジで怖いホラー映画を観た後、一緒に寝てもらった……。

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