第132話 涙2
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
学校からの帰り道。
「公介、どっか寄る?」
「今日映画観るだろ。コンビニでお菓子買ってこうぜ」
「わかったわ」
舞とコンビニに寄って、お菓子とジュースを買った。
帰宅。
「それじゃあ、夜に公介の部屋に行くから」
「おう」
俺はお風呂に入って、夜ご飯を食べる。
夜。
舞が俺の部屋に遊びに来る。
「よし、お菓子も用意したし、映画観るか!」
「待った」
「何だよ」
「ちょっとイチャイチャしてからにしない?」
「えっ、そ、そうだな! そうしよう!」
「うふふ」
舞とイチャイチャした……。
「よし、今度こそ映画スタート!」
「わ〜」
映画を観終わる。
「うう〜……」
「ぐす……」
俺と舞は号泣していた。
「最後のシーンやばかったな〜」
「ええ、本当にそうね。音楽も素晴らしかったわ」
「うう……舞〜」
「公介〜」
俺と舞は涙が止まるまでしばらく抱き合った……。
「よし、映画も観たし、ゲームするか」
「そうね」
ゲームしながら映画の感想を話す。
「いや〜、しかしさっきの映画、名作と言われるだけあって、本当にいい映画だったな」
「そうね……公介、後ろに敵よ!」
「えっ!」
舞とゲームを楽しんだ……。
「舞、一緒に寝よ〜、泣ける映画観たから一人じゃ寝られないよ〜」
「ふふ、もちろんいいわよ」
舞が俺のベッドに上がる。
「ほら、おいで、公介」
「舞〜」
舞と抱き合いながら寝る。
「やばい、映画の最後思い出してきた」
また泣きそうになる。
「ふふ、泣いていいのよ、公介」
舞が頭と背中をなでなでしてくれる。
「ああ、舞〜」
俺は舞にしがみついてしくしく泣く。
「うふふ、よしよし、よしよし……」
「ぐす……うう〜」
美すぎる幼馴染と、映画を観た……。