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第130話 コーンポタージュ

 小学生の頃。


 学校からの帰り道。


「寒い〜、舞、早く帰ってゲームしようぜ」


「ふふ、そうね」


 俺は自販機の前で立ち止まる。


「お、コーンポタージュだ。飲みて〜、でも今日金持ってない」


「私お金持ってるわ、はい」


「ありがと〜、舞。一緒に飲もうぜ」


 コーンポタージュの缶を一本買う。


「うん、あったかくて美味しい。ほら、舞も」


「ええ、美味しいわね」




 中学生の頃。


 学校からの帰り道。


「舞、寒いな〜」


「そうね、風が冷たいわ」


「おりゃ〜」


「あん」


 俺は舞に抱きついて甘える。


「舞、あったかいぞ」


「うふふ、公介もあったかいわ」


 舞も抱きしめ返してくれる。


「あ、あそこの自販機でなんかあったかいの飲もうぜ」


「いいわよ」


 自販機の前に行く。


「俺、コーンポタージュ飲みたい」


「私もよ、一緒に飲みましょう。私はちょっとでいいから」


「オーケー」


 コーンポタージュの缶を一本買う。


「うん、美味い。はい、舞」


「ありがと。うん、あったくて美味しいわ」


 二人で缶を持って手を温めながら、コーンポタージュを味わった。


「よし、それじゃ帰ってゲームするぞ〜!」


「お〜」




 高校生の頃。


 舞はアイドルになり、高校も別々になった。


 一人で学校から帰る。


「う〜、さむさむ」


 自販機の前で立ち止まる。


「う〜ん、コーンポタージュ飲むか」


 一人でコーンポタージュを飲む。


「あったかい……」


 コーンポタージュを飲み終わる。


「帰ろう……」




 同棲している現在。


「公介、コーンポタージュができたわよ〜」


「わ〜い!」


 舞がコーンポタージュを作ってくれた。


「うん、舞、美味しいよ!」


「うふふ、よかったわ」


 国民的アイドルが作ってくれたコーンポタージュを味わった……。

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