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本文128話 叫ぶ

 夜。


 仕事から帰ってきた舞に可愛がってもらっていた俺。


「あはは〜、舞〜」


「お〜よしよし、いい子いい子〜」


「あ〜、気持ちいい〜」


「ふふ、公介、今日は何の日か知ってる?」


「え〜と、あ、そうだ、いい夫婦の日ってニュースでやってたな」


「そうよ、正解」


「よし、せっかくいい夫婦の日だからさ、あらためて舞に気持ちを伝えさせてくれ、叫ばせてくれ!」


「うふふ、いいわよ。私にも公介への想いを叫ばせて」




 というわけで、広い部屋で舞と距離を空けて立って、気持ちを叫び合う。


「舞〜、いくぞ〜」


「いいわよ〜」


「舞〜、大好きだ〜!」


「私も〜、公介が大好き〜」


「いいや、絶対、俺の方が、大、大、大好き〜!」


「いいえ、絶対、私の方が、大、大、大、大好き〜!」


 何これ、超楽しい!


「舞〜、愛してるぞ〜!」


「公介〜、私も愛してる〜!」


「舞〜、綺麗だ〜、お前は綺麗すぎるぞ〜!」


「ありがと〜、公介〜、これからもずっと一緒にいてくださ〜い!」


「もちろんだ〜、ずっとずっと〜、一緒だ〜!」


 俺と舞は自然と走り出していた。


 部屋の中央で抱きしめ合う。


「いつも好きとか、ちゃんと伝えてたつもりだけど、なんか叫ぶとまた新鮮な気持ちになれるな」


「ええ、本当にそう。叫んでるうちに、なんだか感極まって泣きそうになったわ」


「わかるわかる」


「公介……今すぐ愛してほしいわ」


「俺もだよ、舞。今すぐ愛し合いたい」


「公介〜!」


「舞〜!」


 いい夫婦の日に、国民的アイドルと愛し合った……。

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