第116話 格闘技ごっこ
高校生の頃の話。舞は人気急上昇中の新人アイドル。
夜。
舞が裏口からこっそり遊びに来てくれた。
俺は裏口に舞を迎えに行く。
俺の部屋。
「ああ、舞〜、会いたかったよ〜!」
「うふふ、私もよ、公介」
俺は舞に抱きついて甘える。
「舞、舞、舞〜!」
「よしよし、いい子ね、公介」
舞のなでなで。あ〜幸せ〜。
「気持ちいいよ、舞、もっとして」
「ふふ、今日の公介はすごく甘えん坊ね」
「だって、だって……ダメ?」
「もちろんダメじゃないわ。むしろもっともっと甘えてちょうだい」
「うん、わかった! じゃあ遠慮なくいっぱい舞に甘える〜!」
「あははっ、じゃあ私もいっぱい可愛がってあげちゃうわ」
舞に可愛いがってもらった……。
仕事が忙しくて格闘技の試合を観れていない舞に、俺が最近興奮した試合を観せる。
「まずはボクシングの試合なんだけどさ、すごいだろ、このカウンターパンチ! 一撃で相手は失神してるぜ」
「素晴らしいカウンターね。距離感もタイミングも完璧」
「次は総合格闘技の試合なんだけど、これがいい試合だったんだよ。最初にいいパンチをもらっちゃって大ピンチになったほうが、耐えに耐えてから、最後にバックチョークで大逆転するんだよ」
「本当にいい試合ね。会場もすごく盛り上がってるわ」
舞と格闘技の話で盛り上がった……。
「公介、私、明日もドラマの撮影で朝が早いんだけど、一緒に寝てくれる?」
「もちろんだよ!」
俺は先にベッドに上がる。
「おりゃ〜」
「うわっ!」
急に舞にタックルされた。
「ふふ、格闘技を観ると、ついやりたくなるわよね」
「はは、そうだな」
そのまま舞と格闘技ごっこをするが、すぐに男と女のイチャイチャに変わっていく。
「舞、寝るんじゃないのか?」
「寝るわよ、もうちょっとしたらね。それ!」
「うひゃっ、ま、舞、お返しだ!」
「あん……公介」
「舞……大好きだよ」
「うふふ、私も大好きよ、公介」
「ああ、舞〜!」
人気急上昇中の新人アイドルと、イチャイチャした……。