第113話 もんじゃ焼き
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
学校からの帰り道。
「公介、どこかに寄ってく?」
「う〜ん、そうだな……もんじゃ焼き食べたいな」
「ええ、いいわよ。行きましょう」
「やった〜」
もんじゃ焼きのお店。
「それじゃ、舞、焼いてくれ」
「ええ、まかせて」
舞がヘラでもんじゃ焼きを作ってくれる。
「はい、どうぞ召し上がれ」
「いただきま〜す。うん、美味しい!」
「私もいただきま〜す」
もんじゃ焼きを食べながら、舞とおしゃべりを楽しむ。
「公介、今日の夜はどうする?」
「ゲームして、映画観る」
「イチャイチャはしないの?」
「も、もちろんイチャイチャもする。優先的にする!」
「うふふ」
もんじゃ焼きを食べ終わり、会計をして店を出る。
「ふう、もんじゃ焼き美味しかったな。舞の焼き方も上手だったぞ」
「ふふ、ありがと」
家に着く。
「それじゃ、夜に公介の部屋に行くわ」
「おーう」
俺はお風呂に入ってから、夜ご飯を食べる。
夜。
舞が俺の部屋に遊びに来る。
「舞……お前、本当に綺麗だな〜」
「ふふ、いきなりどうしたのよ」
「いや、なんか思ったから」
ちょっと離れて、また会うと、綺麗すぎてびっくりするんだよな。
「うふふ、ありがと。とっても嬉しいわ」
そう言ってギュ〜ッと抱きしめてくれる。
「ああ、舞〜」
「うふふ、公介〜」
しばらく舞とイチャイチャ……。
そしてゲーム。
「舞、回復持ってないか?」
「しっ、静かに、敵の足音がしたわ」
「えっ、マジで……」
「敵は複数ね。こっちに来るわ」
「ど、どうする?」
「こっちに気づいてないみたいだし、待ち伏せて挟み撃ちにしましょう」
「わかった」
「私が合図をするわ」
「オーケー」
「ふう、なんとか勝てたな」
「ええ、でも二人ともボロボロね」
「ああ、でも舞の大立ち回りはすごかったぞ。もう映画だった」
「ふふ、もう少しゲームする? 映画観る?」
「イチャイチャする〜! 戦いに疲れたから癒された〜い!」
「うふふ、いいわよ、おいで、公介」
「うわ〜い!」