第103話 アイス
舞がアイドルになる前の日常。中学生の頃の話。
夜。
お風呂上がり。
家の庭で舞を待ちながらアイスを食べる。
舞が自宅から出てきた。
「あら、お庭で待ってたの?」
「おう」
「ふふ、アイスちょっとちょうだい」
「いいよ」
一つのアイスを二人で食べる。
「うん、美味しいわね」
「そうだろ」
そのまま二人で夜空を眺める。
「子供の頃からこの庭で一緒に夜空を眺めてるけど、UFOは一回も見たことないな〜」
「ふふ、そうね」
「そろそろ俺の部屋に行ってゲームしようぜ」
「その前にイチャイチャしようぜ」
「わ、わかった」
「うふふ」
俺の部屋。
舞とイチャイチャしてから、ゲームする。
「くらえ!」
「きゃーっ!」
「どうした、舞?」
「今、公介に燃やされたのよ!」
「あ、ごめん。敵を燃やすつもりだったんだけど……」
「水、水〜!」
「俺が今回復してやるからな」
「ふう……死ぬとこだったわ」
「危なかったな」
「公介、回復ありがと。そもそも公介のせいで死にかけたんだけどね」
「ごめんなさい……」
ゲームの次は映画を観る。
映画の登場人物が、残酷な殺され方をする。
「うわ〜、さっきのゲームの舞みたいに燃やされて殺された」
「私もさっきの怒りが蘇ってきたわ」
「ご、ごめんなさい」
「ふふ、冗談よ」
映画を観終わり、そのまま舞と一緒に寝る。
「舞〜、眠いよ〜」
舞に抱きついて甘える。
「ふふ、寝たらいいじゃない」
「まだ舞とイチャイチャしたい……」
「じゃあ、公介が寝るまでイチャイチャしましょう。ほ〜ら、なでなで〜」
「ん〜、気持ちいい〜」
俺が寝るまで、舞が可愛がってくれた……。