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ちょっとだけ恐い夜  作者: よな
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恐い話-短編集-

梅雨が終わり、本格的な夏がきた。

セミが五月蝿いし、なんと言っても物凄く暑い。

貧乏な俺はワンルームの部屋で窓を開け、生暖かい風を感じながら、1人用のベッドに横たわりスマホを見ながらダラダラと過ごしている。


「はぁー、毎日毎日本当に暑いなー、マジしんどい、どうにかならないかな。」


扇風機さえない部屋で過ごしていると、より一層イライラしてしまう、同時に独り言も増えていく。


イライラしても体力を奪われるだけで、良いことなんて一つも無いのは十分承知なのだが、暑さには逆らえない現実。


「なんか涼しくなれて、お金がかからない様な事ないかなー。」


そんな事くだらない事を1人呟きながら、僕は相変わらずスマホをいじる。


そうやって時間を無駄に過ごしていると、やがて陽は落ち、あっという間に夜になった。


幾分か涼しく感じ始める頃、僕はようやく動き出す。


涼しいと言っても、正直暑いのは変わらない。


朝から食欲がなく、何も食べていなかったためか今頃になってお腹が空いてきた。


ポットにお湯を沸かし、カップラーメンを準備する。


「毎日暑いし、スタミナをつけなきゃな。」


そんな事を考えながら“豚キムチラーメン”を選びかやくを入れる。


そんな時だった。


僕の頭の中に素晴らしいアイデアが閃いた。


「そっか!やっぱり夏と言えば“お化け”だよな、ホラーなら涼しくなるし、お金かからないし、最高じゃん!」


単純に僕はそう考えると、昼間とは打って変わってやる気がみなぎってきた。


「そうと決まれば早速検索だ。」


僕は出来上がったラーメンを啜りながら、スマホで恐い体験談を検索にかけたのだった。








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