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1の内容を少し変更したのでよければ始めから読み直していただいた方が話がわかりやすいかもしれません。

読んでいただきありがとうございます。

 部活を辞めてから楽器を吹くのは久しぶりで毎日のように吹いていたあの頃と比べ、少し感覚が鈍ってしまっていた。リードも放置し過ぎて全部もうダメだな‥。

仕方ないので楽器屋に行くことにした。ついでにチェロの弦も買おうかな‥。


 なんだかいろいろな事をやりたい気分だ。こんな前向きな気持ち久しぶりだった。


 とりあえず母さん達に高校は清光に行きたいと伝えると母さんはやっぱりねと言った反応で、父さんに関してはなんだかそわそわ嬉しそうにしている。なんでだ?

‥‥あっそういえば父さんは清光の卒業生だったな‥息子が自分と同じ高校に行くと言い出して嬉しいのか。別に父さんに憧れて〜とかそんな感じではないんだが。それに憧れている人は別にいるし‥‥‥まあいっか、夢を壊すのも可哀想だ。


 一応悠真にも伝えたがこちらも清光に決めたようだ。

なんでもオープンキャンパスに行った時、顧問の先生にうちに来ないかと言われたらしい。悠真も部の雰囲気が好みだったようで先輩とも既に連絡先交換済みだそうだ。


「いや〜湊太が清光に決めてくれて良かったよ〜俺らの学年あんまり清光行くって人いなかったからちょっと心細かったんだよね」


「お前の事だからなんやかんや図太くやって行けそうだけど」


「そんな事言うなよ〜‥‥でも湊太が前向きになって良かった。一緒に入学できるように受験勉強頑張ろうな。なんだったら勉強教えて欲しい」

 

少し安堵した様な笑いを浮かべて一緒に頑張ろうと言ってくれているこの幼馴染は本当にいい奴だ。高校では俺にしてくれたみたいに悠真が頼れる様になりたいな‥まあまずは受験に受からないとだけども。


「教えてもいいけど休憩とか言っていつもみたいにゲームし始めるのは無しな。収集つかなくなってゲームばっかになるし」


「えぇ‥まあ、受験だしなぁゲームは諦める。」


「受験じゃなくてもだよ」


まさかと思って言ったが図星だった様だ、危ない危ない。悠真は一回ゲームやり始めたらずっとやっちゃうタイプだからな事前に止めとかないと。

あの人の近くに行くためにも頑張らねば‥。 


 俺たちは親の支えもあり受験を無事終えた。おれは元々普通に受かる範囲内だし悠真も分からない所は俺が教えて着々と成績を伸ばしていたので思っていたよりも手ごたえがあったらしい。二人とも受かる事ができて良かった。

あの人に憧れて頑張ったが、なんやかんやこの幼馴染とまた同じ学校に通えるかもしれないと言うのも頑張れた理由だと思う。幼稚園から一緒なので今更離れるのも少し寂しいからな‥本人に言ったら面倒くさいから言わないけど。


 兎に角入学が決まったので通い始めるまでに楽器の練習も頑張らねば。



 


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