表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
激闘、光族VS滅光団
88/244

激戦の後で

「うう……」


 俺は目を開けると、視界には青空が広がっていた。


「何処だ、ここ?」


 俺は周りを見渡すと、ガネンとクラカが俺の両隣で寝ていた。

 よく見ると俺達がいるのは、全壊した建物の中だ。あと、なんだか体中が痛い。

 何でこんな所にいるのかと考えていると、二人が目を覚ました。


「あれ? 父さん」

「何で私達こんな所で寝てるの?」

「知らねーよ」

「目を覚ましましたか」


 声を掛けたのは、マルナのパーティーメンバーのヒーラー、気弱そうなエルフの少年ビービルだ。近くにはユールの仲間のシーシアもいる。


「なぁ、何で俺等こんな所にっ()ぇぇぇぇ!」


 体を起こそうとすると、痛みが全身に広がった。


「あまり動かない方が良いですよ。三人とも酷い怪我だったんですから」


 俺は体を起こすのをやめてもう一度体を倒すと、ビービルが小型念話水晶を取り出した。


「お嬢様。ガクラさん達が目を覚ましました」


 ビービルがマルナに伝えてしばらくすると、大勢の足音がこちらに向かって来て、光の兄弟の皆と冒険者、生徒達が一斉に顔を出してきた。


「三人共、大丈夫ですか!?」


 最初にセーユが話しかけて、皆が近寄ってきた。


「ああ。体中痛いが、まぁ大丈夫だ。……で、ここ何処だ?」

「俺等が泊まっていた宿だ」

「は?」


 エスティーの言葉に俺は思わず少し疑ってしまった。

 あんな大きな宿が、今は一階の半分ぐらいの壁しかないからだ。


「何でこんな有様のままなんだ? 修復魔方陣は?」


 王都には修復魔方陣が張られていて、それのお陰ですぐに元に戻るはずだ。


「デイザーが王都を吹き飛ばしたあの一撃のせいで、魔方陣が一部破損しちゃったんだ。そのせいで王都が吹き飛ぶ前の状態にしか戻らなかったんだ」


 ユールの話を聞いて俺は納得した。流石にあれほどの攻撃じゃあ魔方陣もダメになるか。


「それで今は、魔方陣が直るまでの間に瓦礫とかの撤去作業を皆で手伝ってるんだ」


 なるほど、そう言うことか。


「……もう一つ聞いていいか? 何で俺等ここで寝てたの?」

「覚えてねぇのか? 俺達が勝った後、お前等急に気を失ったんだぞ」

「そうなのか?」


 全然記憶に無ぇ。


「多分、死ぬ寸前だった状態から一気に全快したから、その反動だと思う」


 メイトがそう言うと、確かにありえそう。

 すると、クカナが俺の顔の近くに座って優しく手を乗せた。


「今は休んでて。流石に回復が早い光族でも、あの攻撃はだとすぐには治らないから」

「そうだな。そうさせてもらう」


 俺がそう言うと、皆は撤去作業に戻り、俺とガネンとクラカはしばらく体を休めた。

 しばらく休んで、俺達は歩けるまでに回復した。


「あっ、ガクラさん達大丈夫なんですか?」


 瓦礫の撤去作業を手伝っているセーユが俺達に気付いて声を掛けた。


「まぁな。まだちょっと痛ぇけど」

「そう言えば、何かガクラさん達の怪我が治るのが遅いですね。いつもならあっという間に治ってるのに」

「闇の力が乗った攻撃から受けたダメージは回復が遅ーんだよ」


 光の塊とも言える俺達には闇が一番効く攻撃手段だからな。


「ガクラさん。目を覚ましたって聞いたぜ」


 瓦礫を運んでいたスインが俺に話しかけてきた。


「ああ。見て回るだけにしようと思っていたが、折角だ、俺等も手伝おう」

「分かった」

「おー!」


 俺達は近くの瓦礫を手に取って持ち上げようとすると。


「「「うぐっ!」」」


 体に痛みが走り、前から倒れてしまった。


「あんた等もう休んでろ」


――――――――――――――――――――


 数時間後、日が落ちようとしている時間になると、王都に修復魔方陣が直った知らせが響き、一時的に町の外や城、コロシアムに移動すると、修復魔方陣が作動して王都全体を光が覆うと、建物がみるみると元に戻っていき、一分足らずで王都は完全に元の姿に戻った。


――――――――――――――――――――


「さて皆さん。本来でしたら今日帰宅の予定でしたが、皆さん復興の手伝いでお疲れだと思いますので、帰宅は明日とします。ですので、今日はしっかり休んでください」


 元通りになった宿で、ジュリエは生徒達にそう説明した。


「今年も何事も無く終わらなかったか」

「全くだな。去年よりも大変だった」


 完全に回復した俺はエスティーとそんな話をしていると、宿のドアからノック音が聞こえてドアが開くと、ドラスナー王と数人の護衛の騎士が入ってきた。


「失礼する。光の兄弟は全員いるか?」

「いるけど、何の用だ?」


 王が直々に来るなんてただ事じゃあないだろ。


「実はだな、先程他の王達と話し合いの末、大勲位の授与をする授与式を明日、執り行われることが決まった」


 その話を聞いて、生徒達は騒ぎ出し、冒険者の皆は「おぉー」と感心している。


「大勲位って、俺等全員持ってるだろ。誰にやるんだよ?」

「何を言っている。まだガクラの子は授与されてないだろ?」

「「え?」」


 ガネンとクラカが驚く。

 授与すんのはコイツ等かよ。


「そうだ。折角だ、学園の皆も授与式に参加すると良い」


 それを聞いた生徒達は更に困惑した。


「大丈夫なのですか? 私達も参加してしても?」

「構わん。普通ならともかく、光の兄弟は堅苦しいのは苦手だからな。気楽に参加すると良い。冒険者の皆も良いぞ。用は以上だ。では明日」


 ドラスナー王と騎士たちは宿を後にした。


「また授与式か。……めんどい」

新作を作ったので、これからはそちらと交互に更新していく予定です。

どうかご理解のほどよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ