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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
激闘、光族VS滅光団
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因縁の決着

 ファミリティは拳をデイザーの腹に当てながら滅光団の本拠地である天体の中を突き進んでいると、反対側に飛び出て、デイザーは背中から落下し、ファミリティは着地した。


「グオォォォォォォォ!!」


 デイザーは起き上がると、背中の四本の角から伸びた赤黒い光を胸の所に集めた。


(あれが来る!)


 ファミリティはデイザーが王都を吹き飛ばしたあの光線を撃とうとしているのに気づき、両手に光を集めた。

 両者のエネルギーが溜め終わると、同時に光線を放ち、お互いの光線がぶつかった。

 ぶつかり合った両者の光線は、徐々にファミリティの光線が押され、少しずつ後退していく。


「「「ぐっ、うう!!」」」


 体も少し仰け反っていき、押し負けていく。

 すると、右肩をポンと叩かれて視線を向けると、そこにはエスティーがファミリティの肩に手を乗せていた。

 そんなエスティーの隣にはアール、メイト、ウルファー、エグラル、シュラルがいた。

 反対側に視線を向けると、そこにはアスレル、ファルク、フォクサー、クレン、エンジェ、ノクラー、レイルが並んでいた。

 皆は両手にエネルギーを集めると光線を放ち、ファミリティが放つ光線と合わさり、デイザーの光線を押し返していく。


「ナメルナァァァァァァ!!」


 デイザーは更に力を入れて、光線の威力を上げ押し戻していく。


「「「負けるかぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」


 ファミリティの体が光り、ファミリティの頭上にガクラ、ガネン、クラカの幻影が現れると、三人の幻影は両手に光を集めて光線を放った。

 三つの光線が合わさり、デイザーの光線を押し返していき、そして……。


「ッ!!!」


 光線はデイザーに命中すると同時に、デイザーの体を貫いた。

 貫いた腹から光が出ると、体から次々と光が出てきた。


(オレハマタ……マケルノカ……)

「グアァァァァァァァァァァァ!!!」


 デイザーが叫ぶと、体が闇の粒子となって崩れていき、そして強い光を放つと大爆発が起きた。

 爆発の影響か、天体の地面がひび割れていき、次々と爆発が起きて崩れていくと、光の兄弟は飛んで、天体から脱出した。


――――――――――――――――――――


 光の兄弟が滅光団の本拠地に向かって行った後、王都にいる皆は天体を見上げながら戦いの行方を見守っていた。

 特に自分の世界を滅ぼされたヒシェは手を握りしめて必死に光の兄弟の勝利を願っていた。

 しばらくすると、天体から一瞬強い光が出ると、そこから爆発が起きて天体が崩れていった。


「天体が!?」


 ラバルト王子が叫ぶと、皆も騒めきだす。

 崩れていく天体から、一つの光が飛んでくると近づいて行き、光の兄弟の姿が見えた。

 皆の頭上に止まると振り向いて天体の方を見た。そして天体は大爆発を起こして消滅した。


「勝った……勝ったぞ!!」

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』


 ドラスナー王の言葉に、人々は大きな歓声を上げた。

 腕を大きく上げたり、ハイタッチをしたり、抱き合ったりして勝利を喜び合う。

 光の兄弟は地上に降りると、ファミリティの体が光り、ガクラ、ガネン、クラカに分離した。

 光の兄弟の元に、グリーフとゼウロ達が寄ってきた。


「よくやった」

「ああ、本当にな。流石だなお前等」


 ゼウロはガクラの胸をトンっと叩く。

 グリーフは頷くと空を見上げた。


(ナイディン、ミスラル。お前達の子は、立派に成長しているぞ)

「じゃあな」


 ゼウロは空に向かって手をかざすと、空に穴が開き、ゼウロ達は飛んで穴の中に入っていく。

 穴が閉じてゼウロ達が帰っていくのを見届けると、光の兄弟の体が光って体が小さくなっていき、皆の近くに飛んで移動した。


「痛ててててててて」

「おいおい。しっかりしろ」


 人間の姿になった傷だらけの光の兄弟が、皆の所へ歩いてきた。

 ガクラはエスティー、ガネンはクレン、クラカはアスレルに肩を乗せてもらいながら。

 アスタラードの人々が喜びの表情を見せると、クカナが走り出した。


「おお、クカ……ぐえっ!」


 エスティーから肩を下ろして声を掛けようとすると、クカナは思いっきりガクラに抱き付いた。


「よかった……よかったよぉ~」


 クカナは大粒の涙を流しながらガクラに抱き付くと、ガクラはフッと笑いクカナの頭にやさしく手を乗せた。

 ガネンとクラカも近づいてクカナの背に手を当てた。

 他の皆も光の兄弟の元に行き、勝利の喜びを分かち合った。


 こうして、五千年にも及ぶ光族と闇族の戦争に幕を閉じた。

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