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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
激闘、光族VS滅光団
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来襲、滅光団

「滅光団の本拠地!? あれが……」


 俺はクレンからの連絡を聞くと、上空の天体を見上げた。


「まさか今日来るとはな」

「近い内に来るとは思っていたが」

『選手の皆さん!』


 クランクの声が聞こえて皆は耳を傾けた。


『ドラスナー王より、大会は中止となりました! 繰り返します、大会は中止となりました!』

「中止か……だろうな」

「どうすんだガクラさん?」

「どうすんだって、コロシアムに戻るに決まってんだろ。お前等集まれ」


 俺はエスティー達と目を合わせると頷き、皆を集めた。

 皆が集まると、光族の力で周りを光の球体で覆い、コロシアムに向かって飛んだ。


――――――――――――――――――――


 観客席にいた光族の皆は、気配を感じて高い位置にある一番後ろの観客席に走った。

 後を追って冒険者や生徒の皆が追いかけると、光の球体が町から飛んできてコロシアムの一番後ろの席に降りると、球体が消えて中からガクラ達が出てきた。


「父さん達戻ってきた」

「ああ」


 ガクラ達が戻ってくると、ドラスナー王もやって来た。


「他の王達にも連絡を入れた」

「そうか。なぁヒシェ、あれは滅光団の本拠地で間違いないのか?」


 ガクラが聞くと、ヒシェは怯えた様子で頷いた。


「忘れもしません。あの天体が現れてから、僕の世界は滅んでいったんです」


 ガクラは天体を見ると天体の所々が光り出し、そこから大量の光弾がアスタラード中に向かって降り注いだ。


「何だ、あの光は!?」


 降り注いでいく光弾の内、三つの光弾がリューロン王国の王都に落ちた。

 すると、光弾が落ちた所からそれぞれ界獣が現れた。

 腕から剣の様なものが生えた黒い界獣と、赤いクワガタの様な界獣、そして背面が甲殻で覆われた青い界獣の三体の界獣が王都に出現した。


「もしかして! 今の光って全部!?」


 ユールが叫ぶと、一人の兵士が慌てて走ってきた。


「陛下ーっ!! ご報告します! 先程、各国の王より、アスタラード各地に大量の界獣が空から出現したとのことです!」

「何だと!?」


 ドラスナー王が驚くと、今度はシャーズ教頭がジュリエに何か話し始めた。


「学園長! 今、オールブ島警備団から連絡があり、島に数体の界獣が現れて暴れているとのことです」

「やはり、オールブ島にも出ましたか」

「そんな……」


 話を聞いた生徒達は不安の表情に溢れてしまう。


「随分と本格的だな」


 ガクラが皆の前に立つと、クカナ以外の光の兄弟の皆もガクラの横に並び立った。


「お前等、準備は良いか? ……って、アスレル。何してんだ?」


 何やらブツブツ言っているアスレルに、隣にいるクレンが耳を傾ける。


「なんか『虫じゃない』って言い続けてるぞ」


 それを聞いて他の皆は察した。クワガタ型の界獣を虫じゃなく界獣だって自己暗示かけている事を。


「ふー……よし、大丈夫」

「そうか、んじゃ……行くぞ!!」

『おお!!』


 光の兄弟は本来の姿に戻ると、飛んで巨大化し、王都に降り立った。


「じゃあここは任せたぞ、アホ親子」

「アホは余計だ」


 エスティー達は空を飛ぶと、各地に飛んでいき俺とガネン、クラカが残った。


「さて、俺等は……」


 俺達は王都にいる三体の界獣に目を向けた。


「行くぜ!!」

「「おおっ!!」」


 俺は剣の黒い界獣。ガネンは赤いクワガタの界獣。クラカは甲殻の青い界獣に向かって行った。


――――――――――――――――――――


 クワガタの界獣はガネンを顎で挟もうとすると、ガネンはしゃがんで躱しそのまま体当たりした。

 クワガタの界獣は後ずさりすると、背中から羽を伸ばして空を飛び、ガネンも空を飛んで後を追った。

 ガネンは手から放つ光弾を、クワガタの界獣は左右に飛んで避けていくと、光弾が一発だけ当たりバランスを崩すが、スピードを上げて距離を取ると旋回してガネンに向かって顎の間から赤い光線を放った。

 ガネンも光線を撃ち、二つの光線がぶつかり爆発が起きると、ガネンは爆煙の中からクワガタの界獣の上に飛び出すと、エネルギーを溜めた足で界獣を蹴り落とし、クワガタの界獣は羽をやられて地面に落下した。

 ガネンは地面に降りると、クワガタの界獣は立ち上がり向かってきた。

 界獣の顎を掴むと、腹に蹴りを入れ、回し蹴りで顎を折った。

 界獣がフラフラと後ずさりすると、ガネンは光線を界獣に当て、界獣は爆散した。


――――――――――――――――――――


 青い界獣が尻尾を振り回すと、クラカはしゃがんで避けて蹴りを入れた。

 今度は口から炎を吐くと、飛び退いて躱し光弾を撃って界獣に当てた。

 すると界獣は前転するように前から転がると、球体状になりクラカに向かって突進してきた。

 界獣は球体状のままジャンプして向かってくると、クラカは背中から倒れると上を通り抜けようとした界獣を蹴り上げると、界獣は球体状を解き、地面に落ちた。

 界獣は炎を吐くとクラカは光線を撃って相殺し、もう一度撃って界獣に命中させると界獣は爆散した。


――――――――――――――――――――


 剣の界獣が吐いた熱線を、ガクラはバリアを張って防ぐと、界獣が振るった腕の剣をガクラは回し蹴りで弾き、もう片方の足で界獣を蹴ると界獣は再び熱線を吐いた。

 ガクラはエネルギーを込めた手刀で熱線を割ると、光線を撃ち界獣は爆散した。

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