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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
超闘祭 後編
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超闘祭、最終日③

 カタナの素早い剣の一撃でリフェアは吹き飛ばされ、壁に激突し転移してしまう。


「リフェア!!」


 キルカは歯を食いしばると二本目の剣を抜いた。


「悪いけど、妹がやられた以上、ちょっと本気で行かせてもらう」

「そうか。……来い」


 キルカは地面を蹴り剣を振るうと、カタナも剣を振り、二人の剣がぶつかり合う。

 攻防していく中、先ほどよりも速く重い攻撃に、流石のカタナも少し冷や汗を掻く。


(初参加とは言えSSランク。油断ならないな)


 二人は距離を取ると、息を整えた。


「ふぅー……。やっぱり強いな」


 キルカは汗を拭き、手すりに凭れ掛かると、二人の戦いで脆くなったのか、手すりが崩れた。


「え? お、おわぁぁぁぁ!!?」

「なっ!?」


 キルカはバランスを崩しそのまま下の階層に落ちてしまう。

 カタナは追おうとすると、後ろから大きな音と砂煙が上がり、振り向くとそこからアルティメットのソルラとマルナが飛び出して倒れると、二人は転移した。


「あ」


 続けて現れたのは、アスレルだ。

 カタナは目が合うと、アスレルを睨む。


「ここで会うなんて予想外ね。どう? 一年ぶりに」

「ああ。私もそう思ったところだ」


――――――――――――――――――――


 ユアーナがレイピアで突きを放つと、ヨルナは手を交差させてツメでガードした。

 ユアーナは一歩足を前に出して更に力を入れると、ヨルナの体勢が少し崩れ、ヨルナを吹き飛ばした。

 ヨルナは壁に激突し、転移された。

 ユアーナはレイピアを鞘にしまうと、近くの茂みに何かが落ちた。すぐに振り向いて警戒すると、茂みからキルカが頭を押さえながら出てきた。


「キルカ君!?」

「痛ててて、ユアーナ!?」


 ユアーナはキルカの元に走り寄る。


「どうしたの?」

「いや~ちょっとドジった」


 キルカが微笑して立ち上がると、ユアーナは呆れ顔でため息を吐く。


――――――――――――――――――――


「オラァ!!」


 ガクラは火の属性力を込めた大剣を振るうと、その衝撃でスインは吹き飛ばされる。


「痛ってー、ホント強いぜガクラさん」

「そうか?」


 二人の戦いが続く中、近くの建物から砂煙が上がり、そこからログラスが飛び出てきた。


「ログラス!?」


 建物の中から、続いてエスティーが出てきた。


「ん? なんだ、お前等も戦ってたのか」

「何だよ、お前かよ」


 スインはログラスの元に、エスティーもガクラの元に寄る。


「戦えるか、ログラス」

「ああ」


 ログラスは立ち上がり、スイン達はガクラ達の方を見る。


「二回目のタッグマッチやるか?」

「良いなぁ、それ」


 四人は構えて、二回目のタッグマッチを行おうとすると、近くの屋根の上から、剣がぶつかり合う音が聞こえて、別の方からは大きな音が聞こえて、その二つの音は徐々に近づいて行き、屋根からメイトとユールが。別の方からウルファーとブラークが飛び出してきた。


――――――――――――――――――――


光の兄弟     68ポイント

ドラゴンナイトズ 61ポイント

チームソード   60ポイント

エテア      58ポイント

アルティメット  57ポイント

戦乙女      33ポイント


――――――――――――――――――――


 広場に偶然やって来たメイトとウルファーは俺とエスティーの元に来た。


「いやぁ、こんな形で合流するとはねぇ」


 メイトが微笑しながら言う。


「ガハハッ! 俺も同じ気持ちだぜ!」

「自分以外敵か~。不安だなぁ」


 相変わらず豪快そうに笑うブラークと、不安って言いながらも微笑のユール。

 四人増えて、改めて戦闘開始。……と思ったら、また近くで砂煙が上がった。

 するとそこから大きな瓦礫が円を描くように飛んでいる。

 ……いや、よく見たらカタナと戦っているアスレルが鞭で瓦礫を振り回しているだけだ。

 アスレルが瓦礫を振り回して、カタナに向かって叩きつけようとすると、カタナは剣で瓦礫を真っ二つに斬り、二人も広場に降りてきた。


「お前も来ちゃったか」

「あれ? 皆何でここにいるの?」


 アスレルが首を傾げる。


「光の兄弟全員揃っちまったよ」


 スインが引きつった顔で言うと、今度はキルカとユアーナが広場にやって来た。


「今度はお前等かよ!」

「何だよ急に」


 思わず俺がツッコむと、今度は建物の壁が切り刻まれると、吹き飛んでそこからコユが転がってきた。


「痛ててて、やっぱり強―い」

「いやぁ、お前も強いよ十分」


 また増えちゃったよ。っつーか残り選手全員集まっちゃったよ。

 状況に気付いた二人もそれぞれのチームの所に行った。


「全員集まっちまったし、これで決着着けようぜ」


 俺がそんな提案を言うと、皆は笑い、武器を手に取って構え始めた。

 俺達も構えて、しばらくの膠着状態が続くと、全員一斉に走り出した。

 ……すると、空から紫色の光弾が降ってきて、俺達の中央に被弾して、その爆風で俺達は吹き飛ばされた。


「な、何だ!?」


――――――――――――――――――――


『何でしょうか? 今のは』


 突然の事にクランクや観客達が困惑していると、空を見上げたラバルト王子が何かを発見し立ち上がった。


『何だアレは!?』


 ラバルト王子が指さすと、観客達もつられてその方角を見ると、空が歪み大きな穴が開いた。

 その穴はどんどん広がっていき、王都ぐらいの大きさまで広がると、穴から禍々しい雰囲気を感じさせる巨大な球体が現れた。


「何アレ?」

「分かんない。まるで天体の様にも見える」


 クラカとガネンが現れた球体について話していると、ヒシェが突然、尻餅をついた。


「あ、あれは……」


 ヒシェは震えながら球体を青ざめた顔で見る。


「あの球体を知ってるの?」


 クカナの質問に、ヒシェは震えながら頷く。


「忘れるわけがありません。あれは……滅光団の本拠地の天体です」

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