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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
超闘祭 後編
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超闘祭、最終日②

「ポイントが低い奴は気合入ってるなぁ。もう二チーム脱落だぞ」


 俺は街路にあるマジックビジョンに映っている現在の各チームのポイントを確認してその場を後にすると、周囲を警戒しながら町を歩く。警戒しているのは他のチームだけじゃなく、滅光団にもだ。いつ来るか分かんないからな。


「ん?」


 俺は大剣を抜くと左から飛んできた魔力弾を大剣で防いだ。属性力を飛んできた方向に放とうとすると、すでに相手の気配が感じなかった。


「早いな逃げるの。遠いのもあるが、反応が良い。今の魔力弾の速度を考えると魔法銃だな」


 魔法銃となるとダンガンか? いや、あいつなら確実に仕留めるはずだ。威力もちょっと弱かったし、他に魔法銃を使うのは……あ、あいつか。


――――――――――――――――――――


 チームソードのシノアは屋根の上を走ってガクラから距離を取った。


「やっぱり、そう簡単にはいかないわよね」


 シノアは弓と別に持っている魔法銃を持って屋根の上で身を隠しながら周囲を見る。

 すると近くの街路に歩いている別チームの二人組を見つけた。


「あの二人は、確かアルティメットの……」


 シノアが見つけたのは、アルティメットのソルラとマルナだ。


「なんか気のせいか、去年より緊張するなぁ」

「去年より参加しているSSランクが多いからじゃない? あるいは、滅光団に警戒してるとか?」

「多分後者……だと思いたい」


 そんな二人を、シノアは屋根の上から魔法銃で狙っていた。標準が定まると、シノアは狙撃して魔力弾を撃ちだした。

 魔力弾が二人の間近まで迫ると、横から別の魔力弾が飛んできて、シノアの撃った魔力弾に命中し弾けた。


「おわっ!?」

「何!?」


 シノアはその場から離れようとすると、さっきの別の魔力弾が飛んできた方から、また魔力弾が今度はシノアに向かって飛んできて、シノアは屋根の上から飛び降りて二人の前に出てしまう。


「アイツは!」

「チームソードの!」

「お前等狙われてたぜ」


 二人の元に、アルティメットのダンガンが歩み寄ってきた。


「ひょえー、マジかよ」

(気配の消し方に、正確な狙い。中々の腕前だな)

「お前等。あの嬢ちゃんの相手は俺がする」

「ダンガンさん?」

「まっ、任しときな」

「おう、分かった! 行こうぜ、マル」

「えぇ」


 二人はその場から走り去ると、ダンガンがある提案を言い出した。


「なあ、狙撃勝負しないか?」

「狙撃勝負?」


 シノアが首を傾げると、ダンガンはポケットから一枚の硬貨を取り出した。


「俺がこの硬貨を上に投げる。硬貨が地面に落ちたら、同時に狙撃する。簡単だろ?」

「そうね……良いわよ」


 両者は魔法銃を準備すると、ダンガンは指で硬貨を空高くに弾くと、二人は魔法銃を構えた。

 硬貨が回転しながら高く跳ね上がると、地面に落下し始めた。

 しばらくして硬貨は二人の間に落ち、二人は同時に魔法銃のトリガーを引いて、魔力弾が撃ちだされた。

 二人はそのまましばらく立ち続けていると、ダンガンが二ッと笑う。


「やっぱ良い腕してんなぁ」

「そっちも流石ね」


 二人はゆっくりと地面に倒れて転移した。

 両チームに一ポイント入った。


――――――――――――――――――――


「ふんっ!」

「「きゃあああああ!!」」


 アモセの二発の大きな火の玉で、戦乙女のスパラとヤラがやられて転移されると、エテアに二ポイントが入った。


「よし。じゃ、次の相手を探――」


 アモセが次の相手を探そうと振り向いた瞬間、目にも止まらぬ剣の一撃でアモセは倒れてしまう。


「マジか……」


 アモセは転移された。


「へへーん。一ポイントゲットー」


 アモセを倒したコユは剣を鞘に戻そうとすると。


「っ!?」


 後ろから気配を感じ、急いで振り向いて剣を構えると、気配の主の攻撃を防いだ。


「へぇー。あの一瞬で防ぐのか。噂通りの反応速度だな」


 気配の主、カゲキリが微笑みながら言う。


「お前さん、ガクラと良い勝負したらしいじゃん? 私とも良い勝負しようぜ?」

「相手がSSランクだもん。全力で行くから、退屈はさせないよ」


――――――――――――――――――――


「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 ユアーナの鞘に入れたままのレイピアの突きで戦乙女のグランタを吹き飛ばすと、グランタは転移され、チームソードに一ポイント入った。

 ユアーナはレイピアを腰に戻すと、近くで建物の陰から戦乙女のミリーアが転がり倒れて転移された。


「おっ」


 建物の陰から出てきたのはエテアのヨルナだ。


「初日以来だな」

「ホントね」

「あの時の続きといくか?」

「良いわね」


――――――――――――――――――――


 バトルロイヤルが始まって二時間が経った頃、メイトがルーフー、アスレルがシロン、ウルファーがオルグアを撃破して、光の兄弟に三ポイントが入った。

 これにより、全員が残っているチームが光の兄弟だけとなった。


「三ポイント入ったな。俺も誰か一人ぐらいは退場させてぇな」


 そんな事を呟いているエスティーを、建物の陰からシーシアとユキルが見ていた。


「エスティーさんですか。相手が悪すぎますね」

「うーん。もう強い人しか残ってないよぉ~。SSばかりだろうし」

「恐らくそうでしょう。とにかく距離を取りましょう」


 二人がその場から離れようとすると、エスティーが双剣を抜いて、二人に向かって斬撃を放った。


「あぁぁぁっ!!」

「ぎゃぁぁぁ!!」


 吹き飛ばされた二人は転移された。


「よし、二ポイントゲット。……で、次の相手はお前か?」


 エスティーは自分の後ろに立っているログラスに向かって言う。


「四日目のリベンジをさせてもらう」

「へっ、良いぜ」


――――――――――――――――――――


 街道を歩いていたガクラは、街道を抜けて王都の中央広場に出てきた。


「五ポイント入ったって事は誰かが二人倒したってことだよな。三人倒した可能性は低いだろうし。ヤバいな~一人ぐらい倒さないと、エスティーにからかわれるのはぜってー嫌だ」


 頭を掻いているガクラに、屋根から一人の陰が飛び降りて、ガクラに向かって剣を振り下ろした。

 直前に気配に気づいたガクラは、大剣を抜いて防ぐと、ガキンッと周囲に響く。


「やっぱ防ぐよな、ガクラさん」

「お前か、スイン」


――――――――――――――――――――


光の兄弟     66ポイント

ドラゴンナイトズ 61ポイント

チームソード   59ポイント

エテア      58ポイント

アルティメット  57ポイント

戦乙女      32ポイント

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