超闘祭、四日目①
『超闘祭四日目! 今年の超闘祭の終わりが近づいてまいりましたが、気を落とさずに行きましょう! 本日の午前は、昨日と同じ一対一ですが、午後は二対二のタッグマッチ。タッグマッチに参加する選手は、昨日の内に把握し、午前には出ない様になっています。では、午前の組み合わせを発表致します』
クランクは箱から紙を取り出して組み合わせが決まった。
一回戦 エテア、ユキルVSファイヤーズ、ノバル
二回戦 光の兄弟、アスレルVS戦乙女、スパラ
三回戦 チームソード、コユVSアルティメット、ブラーク
四回戦 ドラゴンナイトズ、シロンVSゴールドスマイル、ジェア
「ブラークがタッグマッチに出ないのはちょっと意外だな」
午前にブラークが出ることにガクラは少し驚いていた。
「確かにな。けど、他のチームはタッグマッチで誰が出るのか予想が出来るな」
「まぁな。後は、どのチームと当たるかだ」
ガクラとエスティーがそんな話をしてしばらくすると、一回戦が始まろうとしていた。
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一回戦は、エテアからはユールの妹のユキルと、初日の午前の競技に出てきたノバルの対決だ。
ユキルは去年まで魔王軍に捕まり、酷い労働をさせられていたが、俺達が魔王城に殴りこんだ時に救出。
魔王を倒した後は、ユール達と一緒に冒険者として生活している。だからまだ他の四人に比べてランクは低いが、流石ユールの妹なのか、一年も経ってないのにAランクなのは結構早い方だ。
『試合、開始!』
試合開始のベルが鳴ると、ユキルは剣と盾。ノバルは短剣を構えた。
最初に動いたのはノバルだ。
ノバルは短剣を振り下ろすと、ユキルは盾で防ぎ、剣を振るうとノバルは後ろに下がってかわすが、ユキルは一回転して再び剣を振り、ノバルの短剣に当てて弾き飛ばす。
ノバルが焦ったその隙に、ユキルは剣の腹でノバルの頭を思いっきり叩くと、ノバルは地面に倒れた。
『試合終了! 勝者、ユキル!』
勝ったユキルは笑いながら両手を上げた。
「次は私か」
二回戦に出るアスレルは準備のために観覧席を後にした。
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アスレルがフィールドに出ると、対戦相手の腰に鞭を着けているロールヘアの鬼人族の女、スパラが出てきた。
『試合、開始!』
試合が始まると、二人は同じ武器である鞭を手に持つと同時に振るった。二人の鞭が絡まり、引っ張り合う。
すると、アスレルは鞭を手に持ったまま後ろを向くと、鞭を上に向かって思いっ切り振り、スパラは引っ張られる。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
スパラは声を上げていると、背中から地面に叩きつけられた。
背中に手を当てながらゆっくり立ち上がるスパラに、アスレルは目の前まで近づくと、回し蹴りを食らわせて吹き飛ばし、スパラは倒れる。
『試合終了! 勝者、アスレル!』
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「ただいまー」
試合を終えたアスレルが観覧席に戻ってきた。
「お帰り。そろそろ次の試合が始まるよ」
「あっそう。次って誰だっけ?」
「ブラークとコユだ」
アスレルがフィールドを見ると、腕を組んでいるブラークと右手に剣を持っているコユが立っている。
「あのコユって子、前にガクラとここで勝負した子よね?」
「あ~、確かガクラが負けそうになったって言う」
「負けそうにはなってねぇ! あいつの攻撃を防ぎきれなかっただけだ!」
俺は声を上げて言うが、皆はスルーした。
すると試合開始のベルが鳴り、俺はフィールドに目を向けた。
コユが接近して剣を振り下ろすと、ブラークは背中のサーベルを抜きそれを受け止めた。
再び向かってくるコユに、ブラークはブーメランを取り出しコユに向かって投げた。
コユは体を捻らせて躱すが、今度は鞭を取り出してコユの足元に向かって打つと、コユは一歩後退し、戻ってきたブーメランがコユの後頭部に当たりそうになるが、コユはギリギリの所で頭を下げて躱した。
「反応良いなあいつ」
「ああ。ん~これはどっちが勝つか分からないな」
ベテランのブラークだが、あいつの本領はああ見えて地形や罠をうまく利用した戦法だ。だから試合とか突然の戦闘だと完全な全力は出しづらい。
対してコユはまだ若いがSSランク。
どっちが勝つのかは分からない。となると……。
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試合が終わった。
タフなブラークと反応が早いコユ。二人はお互いの攻撃を耐えきり、結果は予想通り引き分けだ。といってもコユの方がボロボロだから引き分けと言ってもいいのか分からないがな。
次の四回戦では、ドラゴンナイトズのシロンが竜装、命竜のローブの力で、魔法の炎と氷に命を与えて炎の鳥と氷の鳥を生み出し、自身も一緒に戦い勝利した。
『これにて、午前の部を終了致します。午後の部が始まりますまで、皆さんお待ちください』
クランクがそう言った後に今現在のチームの点数と順位が映し出された。
一位 光の兄弟 56ポイント
二位 ドラゴンナイトズ 55ポイント
三位 チームソード 46ポイント
三位 アルティメット 46ポイント
五位 エテア 40ポイント
六位 戦乙女 25ポイント
七位 ゴールドスマイル 15ポイント
八位 ファイヤーズ 13ポイント
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昼休憩が終わり、午後の部が始まりそうなので、俺は観覧席に戻ってきた。
「来たかガクラ。どうやら組み合わせが決まったみたいだぞ」
「へぇー。一体どことだろうな」
俺が期待して待っていると、クランクが発表した。
『皆さん、お待たせしました! 先ほど、午後の部の組み合わせが決まりました! 午後の対戦はこのように決まりました!』
対戦表が映し出されると、俺は思わず笑ってしまった。期待通りだと。
一回戦 アルティメット、カゲキリ&ダンガンVSファイヤーズ、バースト&ウォーカ
二回戦 戦乙女、カタナ&ミリーアVSゴールドスマイル、イテツ&ヒビィ
三回戦 チームソード、キルカ&ユアーナVSエテア、ユール&ヨルナ
四回戦 光の兄弟、ガクラ&エスティーVSドラゴンナイトズ、スイン&ログラス




