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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
超闘祭 後編
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超闘祭、三日目②

 試合を終えた俺は観覧席に戻ってきた。


「戻ってきたか。随分余裕そうな感じで終わらせたな」

「余裕な訳あるか。結構隙見つけんの大変だったんだぞ。酔ってて分かりづれぇし」


 それに本当に余裕ならもう少し早く終わらせられた。もう少しで制限時間半分行く所だったからな。


「なんか一番最初だと、今日は後見るだけだから退屈だ。次の試合は?」

「これからだ」


 早速暇になった俺は次の試合を観戦した。

 次の第二試合はチームソードのリーダー、キルカとゴールドスマイルのコリア。


『試合、開始!』


 試合が始まると、コリアが両手から魔法の氷の刃を放った。

 確かあいつは氷の魔法が得意だったな。腕が良かったのは覚えてる……けど、相手がなぁ。

 キルカは剣を抜くと、自分に向かってきた無数の氷の刃を全て、剣で斬り落としていった。


「流石だな」


 今の芸当に、観客席からも『オオォォ』と声が上がる。


「次はこっちから行かせてもらう」


 キルカは地面を蹴ってコリアに向かうと、コリアは魔法で特大の氷の刃を放つが、キルカは剣で真っ二つに斬った。


「っ!?」


 迫ってくるキルカに、コリアは腰の短剣を抜くが、すでにキルカは目前まで来ており、剣を振って通り抜けると、コリアはバタッと倒れた。当然、峰打ちで。


『試合終了!! 勝者、キルカ。チームソードに10ポイント入ります』

「SSランクとAランクじゃこんなもんか」


 続いての第三試合は、エテアのアモセとドラゴンナイトズのルーフーの魔法使い対決だ。

 アモセはユールの仲間なだけあってかなりの魔法の使い手だが、ルーフーは竜装の一つ、賢竜の杖の使い手だ。

 賢竜の杖は二つの魔法を合わせた合体魔法を使うことが出来る代物だ。

 その杖で、ルーフーは炎の竜巻や、雷を纏った氷の刃などで攻撃するが、アモセは何とか踏ん張っており、第三試合は引き分けで終わった。アモセの方がボロボロだが、良い勝負だった。

 両チームに五ポイントが入った。

 午前最後の試合は、戦乙女のミリアと、アルティメットのマルナの対決だ。

 鞭とツメを使い分けるミリアに対して、マルナは初日に見せた地面を凍らせて、氷のフィールドを作った。

 滑ってうまく動けないミリアにマルナは魔法で攻撃していく。

 だがミリアは戦闘が得意な方。簡単には倒れなかった。

 そのため、第四試合も引き分けで終わって両チームに五ポイント入った。


『これにて三日目、午前の部を終了します。皆さん、午後の部が始まるまでしばらくお待ちください』


 午前の部が終わって、現在の結果はこうなった。

一位 光の兄弟     41ポイント

二位 チームソード   36ポイント

三位 ドラゴンナイトズ 35ポイント

四位 アルティメット  31ポイント

五位 エテア      25ポイント

六位 戦乙女      20ポイント

七位 ゴールドスマイル 15ポイント

八位 ファイヤーズ   13ポイント


――――――――――――――――――――


『超闘祭三日目、午後の部が始まります。それではこれより、参加選手を発表致します』


 クランクは箱から紙を取り出していき、対戦表が決まった。

一回戦 チームソード、リフェアVSエテア、ヨルナ

二回戦 光の兄弟、メイトVS戦乙女、カタナ

三回戦 ドラゴンナイトズ、オルグアVSファイヤーズ、ピエラ

四回戦 アルティメット、ソルラVSゴールドスマイル、レェーン


『午後の対戦はこのようになっています。一回戦の選手は準備をしてください』


――――――――――――――――――――


「メイト、お前カタナと戦うのか」

「みたいだね」


 カタナは戦乙女のリーダーでSSランクの剣士。

 去年、あのアスレルと互角に戦った程の実力者だ。


「勝てそうか?」

「どうだろう……。実力は去年見たけど、あれから一年経ってるし、正直分からないな。でも、負けるわけにはいかないよ」


 やる気に満ちた目でメイトが言うと、観客席から歓声が上がった。どうやら一回戦が始まるみたいだ。

 フィールドに出てきたのは、ユールの仲間のドワーフの女武闘家ヨルナ。もう一人は、金髪のポニーテールに緑と白の服を着たエルフの少女のリフェア。確かキルカの妹だったな。

 二人ともSランクだからどっちが勝つか分かりにくいな。


『試合、開始!!』


 試合開始のベルが鳴ると、まず最初にヨルナが動いた。

 ヨルナがツメを振りかざすと、リフェアは剣でガードしてガキィン! と金属音が鳴る。

 二人のツメと剣がぶつかり合っていくと、リフェアが少し距離を取り、左手から風の魔法を放った。

 ヨルナは横に転がって避けると、すかさずリフェアが剣を振り下ろしてきて、ヨルナはギリギリの所で後ろに飛び退いて躱した。

 近接攻撃しか出来ないヨルナに対して、リフェアは風の魔法による遠距離攻撃がある。

 普通に考えたらヨルナが不利だが、あのユールの仲間だ。簡単に負けるわけがない。

 またリフェアが風の魔法を放つと、ヨルナは爪に風の属性力を纏わせツメを思いっきり振り、生み出した風の衝撃波で風の魔法を防いだ。

 これを見たリフェアは悔しそうに歯を食いしばる。

 その後も二人は互角の戦いを続けると、30分が経ったベルが鳴った。引き分けだ。


『一回戦終了! 両者引き分け』


――――――――――――――――――――


「次はお前だな、メイト」

「うん。じゃあ行ってくるよ」

「ああ」

「頑張ってねー」

「ふっ」


 皆に見送られて、メイトがフィールドに出ると、カタナも同じタイミングでフィールドに現れた。

 長い黒髪に紫の和服を着たその姿は、如何にも侍という感じだった。


「お前とは一度戦ってみたかった」

「奇遇だね。僕もだよ」


 二人は鞘から剣を抜くと構えた。


『試合、開始!』

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