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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
超闘祭 前編
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超闘祭、二日目③

 ゴールドワイバーンが青白い炎のブレスを吐きながら向かってくると、エスティーは横に飛んで躱した。


「まずはあの翼を斬り落とさねぇと面倒そうだ」


 エスティーはジャンプすると、壁を蹴ってゴールドワイバーンに向かって跳ぶと翼に向かって二本の剣を振り下ろし翼に命中したが、飛べなくなるまでのダメージにはならなかった。


「チッ。やっぱ硬ぇな」


 地面に着地すると、ゴールドワイバーンは火球を連発してきて、エスティーは走りながらそれらを避けていく。

 今度は低空飛行して体当たりをしてくると、ジャンプして避けた後、背中に剣を刺して背中に乗った。

 ゴールドワイバーンは振り払おうと暴れるが、エスティーは突き刺した剣を握って堪える。

 ゴールドワイバーンが地面に向かって真っすぐ飛ぶと、エスティーは背中に刺した剣を抜き、光の属性力を溜めて背中に思いっきり叩きつけると、ゴールドワイバーンは地面に落下した。


「よし、今の内に」


 エスティーは背中から降りると、片方の翼に向かって光の属性力を込めた剣で斬りつけて大きな傷をつけた。

 もう片方の翼に向かおうとすると、ゴールドワイバーンが起き上がり、尻尾でエスティーは吹き飛ばされて壁に激突する。


「痛ててて……うおっ!!」


 ゴールドワイバーンがエスティーに向かって炎のブレスを吐くと、エスティーは走って避けるが、ゴールドワイバーンは追いかけるようにブレスを吐き続ける。

 エスティーは壁を利用して高く跳ぶと、ゴールドワイバーンが追いかけて尻尾で攻撃してくると、向かってくる尻尾を剣で弾いて上に向かって跳んだ。

 見失ったゴールドワイバーンは周りを見渡した後上を見上げると、エスティーが回転しながら近づき、回転の勢いで剣をゴールドワイバーンの顔に命中させると、ゴールドワイバーンは地面に落下した。

 エスティーが地面に着地すると、ゴールドワイバーンは起き上がるが、今の一撃が効いたのか少しフラついている。


「よし! もう少しだ!」


 エスティーは剣を構えて走りだそうとすると、空からカーンという音が鳴り響いた。


「は?」

『30分経過しました。よって光の兄弟には五ポイントが入ります』

「マジかよ!?」


 気付いたら30分経って終わってしまったことにエスティーは驚く。


――――――――――――――――――――


『以上で、超闘祭二日目を終了致します。明日から選手同士のバトルを行います。皆さん、お楽しみください』


 二日目が終了し、現在の結果が映しだされた。

一位 光の兄弟     31ポイント

二位 ドラゴンナイトズ 30ポイント

三位 チームソード   26ポイント

三位 アルティメット  26ポイント

五位 エテア      20ポイント

六位 戦乙女      15ポイント

六位 ゴールドスマイル 15ポイント

八位 ファイヤーズ   13ポイント


――――――――――――――――――――


「っつーかエスティー。あそこは倒すところだろ」

「うるせぇ―な。相手は一級だぞ。俺でも20分以内に倒すなんてムズいわ」


 二日目が終わり、宿に戻っていると、いつもの様にガクラとエスティーが口喧嘩をしていた。


「終わったんだからもう良くない?」

「そうだよねー。終わったことネチネチ引きずりすぎー」

「うるさいよ。観客席で見てただけの君達は」


 ガネンとクラカをガクラは指差して軽く叱る。


「ところであの二人は何で元気ないの?」


 クラカは元気無さそうにテーブルに伏せているソルラとマルナを指差す。


「知らね。おーい、どうしたんだお前等?」


 ガクラは二人に声を掛けた。


「だって、明日からのバトルは絶対ガクラ達が負けることってないじゃない。悪くても引き分けじゃない」

「だから競技の内にポイントを稼ぎたかったんだけどな、今光の兄弟が一位じゃん。ちょっと差を縮めるのは難しそうだなって」


 暗い雰囲気なマルナとは逆に、ソルラは笑い交じりに言う。


「いいじゃん、二人のチームは三位で。僕なんて五位だよ」

「お前強いからバトルで誰かと当たったら勝てんじゃねぇか?」

「ガクラ達相手じゃあ流石に無理だと思うけど」


 話に入ってきたユールは、笑いながら頭を掻く。


「優勝も大事だが、年に一度の祭りだ。盛り上げるのも大事だぜ」


 ブラークがそう言いながら来ると、「確かに」と皆が納得する。


「バトルが盛り上がるのが去年で分かったからな。これからだろ」


 去年とは違い、ランクが上がった者や、初参加の強者もいるため、もしかしたら去年以上に盛り上がるかもしれない。


「今年は何事もなく終われると良いね」

「魔王がいねぇんだから何も起きねぇだろ」


 去年、閉会式を終えた直後、魔王軍が魔物の大群と界獣を使って王都に攻め込んできた事態が起きた。

 丁度その時は冒険者達が疲労していた為本調子で戦えなかったが、光の兄弟が本来の姿で戦った為、界獣と魔物達を撃退し事を得ることが出来た。

 今のユールの言葉がフラグにならないことを、ガクラは心から願った。

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