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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
予選と五千年前
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動き出す者

 超闘祭予選、数日前。

 地表の九割が海の世界、イム。

 ライテストと友好関係にあるこの世界はリゾートが有名で、光族も休暇で訪れている。

 そのイムで、人の住んでいない土地の上空に大きな穴が開き、五体の巨大なロボットが現れ地面に下り立った。

 右手には剣。左手には盾を持っている赤く光る一つ目の黒いロボットは、目からレーザーを放ち地表を攻撃した。

 ロボットは周囲を破壊しながらゆっくりと人のいる場所へと歩いて行くと、再び空に穴が開き、三体の巨人と二体のロボットが現れて黒いロボットの前に立ち塞がった。


「おーっと、ここから先は通さねぇぜ!」


 真ん中に立つ二本のトサカに赤と青の体に白金の鎧を身に纏った巨人、光族のゼウロに向かって黒いロボットは襲い掛かる


「オメー等行くぞ!」

『ああ!!』


 ゼウロの鎧が光の粒子になると、左腕に集まりブレスレットに変形して仲間と共に黒いロボットに向かった。

 黒いロボットはゼウロの仲間の赤と銀のロボットに剣を振るうと、左腕で弾いて右ストレートを当てると、腹から赤い光線を発射し、黒いロボットに盾でガードされるが、徐々に押していき盾ごと光線が貫通して爆散した。

 額に黄色い十字のクリスタルがある銀と緑の巨人に向かって、黒いロボットはレーザーを放つと、巨人はジャンプして躱し、一回転したあと黒いロボットに向かって何度も足蹴を入れて蹴り飛ばすと、手から小さな光の矢を連発して当てていく。

 バチバチと火花が出てふらつくロボットに、両腕を合わせて放った光の斬撃が命中してロボットは爆散した。

 黒いロボットが剣で突きを放つと、赤と白のロボットは避け、腹に左拳を当てたあとにアッパーカットを食らわせると、背中から大量のミサイルを放ち、それらを浴びた黒いロボットは爆散する。

 仲間の赤い巨人に向かって黒いロボットは剣を振ると、赤い巨人は左手で受け止めた。


「へへっ」


 赤い巨人は左手に力を入れると炎が出て剣がどんどんと溶けていった。

 ロボットの腹に右手を当てると炎の光線を放ち、ロボットは燃えながら後退していきやがて爆発した。

 黒いロボットはゼウロに向かってレーザーを放つとゼウロは上に飛んで避け、頭のトサカを飛ばして黒いロボットの両腕を斬り落とした。


「くらえ!」


 トサカが頭に戻ると光の光線を放ち、ロボットは爆散してゼウロは地面に下りた。


「この程度で俺達に勝とうなんて、あめーんだよガラクタ!」


――――――――――――――――――――


「掃討終了」


 赤と銀のロボットのジャーツが言うとその兄ロボットであるジャーフが「ああ」と言う。


「しかし、こうも出現が多いと、さすがに疲れますね」

「まーったくだ。キリがねぇ」


 銀と緑の巨人のミラートが言うと、赤い巨人のグレフは岩に座って頬杖を突く。


「そうだな。流石の俺も、これの相手をし続けるのは飽きちまう」


 ゼウロは腕を組みながら黒いロボットの残骸に目を移す。

 以前、光の兄弟が倒した魔王が作ったロボット兵器、ヘルガノイドの残骸を。


――――――――――――――――――――


「失礼します」


 ライテストの異世界調査団本部の一室。そこに通話部隊の光族が入ってきた。

 その部屋にいた、大きな二本の角に、赤いマントを身に付けた異世界調査団大団長のケンドが振り向いた。


「どうした?」

「ご報告します。イムに出現したヘルガノイドをゼウロ達が討伐致しました」

「分かった。下がれ」

「はっ!」


 光族は部屋を出ると、入れ替わりで別の光族が入ってきた。


「ご報告します。今度は鉄の世界、メイルにヘルガノイドが出現しました」

「近くの者を直ちに向かわせろ」

「はっ!」


 光族は部屋を出た。


「一体、何が起きているんでしょう?」


 ケンドの隣にいる同じマントを身に付けた女光族の医療隊隊長でもあり、ケンドの妻でもあるマァーリは胸に手を当てながら心配そうに言う。

 ケンドも上を見上げて嫌な胸の騒めきを感じていた。


――――――――――――――――――――


 男は大きな椅子に静かに座っていた。


「失礼します」


 そんな男の元に、人型の機械に身を包んだ異世界人が寄ってくる。


「ご報告です。『例の物』が封印されている世界を発見致しました。もう少しで見つかるとのことです」

「そうか」


 男は椅子から立ち上がると、そのまま歩き出した。


「どちらへ?」

「散歩だ」


 男は部屋を出てしばらく歩き続けると、フッと笑いだす男の目は燃えていた。

 復讐という名の炎に。

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