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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
予選と五千年前
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光闇戦争②

「闇族との戦況はどうだったんですか?」


 俺は当時の状況をグリーフさんに聞いてみた。


「こちらが不利だったな。先程言った通り、闇族は世界のバランスを保つためなら手段を択ばない。そのため平気で命を奪う。だから闇族は我々光族よりも戦闘力が高かったんだ」


 光族よりも強いか。そんな奴、滅多にいないな。

 俺は映像の続きを見始めた。


――――――――――――――――――――


 光族達の前に五人の闇族が立ち塞がった。

 赤黒い髪を生やした青い体の女。

 額から三本の角が生えた大柄の青い男。

 黒と緑の体に頭には四本の角が生えた女。

 黄色い体に茶色い頭の男。

 紫の体に刺々しい姿の女の五人だ。


「ちっ、先行部隊か」


 ナイディンは舌打ちをする。


「先行だと?」

「キャハハハハハ! 何寝ぼけたことを言ってるんだい!?」


 赤黒い髪の女闇族が言うと、なんと五人の闇族の後ろには、既に大勢の闇族がいた。


「成程、待ち伏せされちょったか」


 赤と黒の本来の姿のリュウバは、右手に赤い刀、左手に銃を持つと、刀を闇族の方へ向けた。


「さぁ皆の衆。行くぜよ!」


 リュウバの掛け声で光族達は闇族へと向かい、闇族達も立ち向かった。


「くらいなぁ!!」


 女闇族は髪を伸ばすと、髪が束なって竜のような形に変わり、リュウバに襲い掛かった。

 リュウバは後方に飛んで避けて銃を撃って弾が髪の竜を貫くが、すぐに髪が伸びて穴を塞いでしまう。


「やはり効かんか……ん?」


 リュウバの右から青い大柄の闇族が腕から矢の付いた鎖を伸ばすと、リュウバは後方に飛んで躱すが、闇族はすぐに距離を縮めて拳を放て来た。


「こりゃあいかん」


 するとリュウバの後ろから一人の光族がジャンプして現れて、剣で拳を防いだ。


「おう、カムイか。スマンのう、助かった」


 白い体に黄色い目をした光族カムイはコクっと頷く。


「そいつの相手は任せたぞ。わしゃ他のを相手にしてくる」


 カムイは頷くとリュウバはその場を離れた。


――――――――――――――――――――


「「はぁぁぁっ!!」」


 赤と青の二人の光族が一人の闇族に向かって光線を放つと、闇族は黒い粒子となって爆散した。


「一人倒すだけでもかなり疲れるな」

「ああ。だが休んでいる暇もないぞ」

「そうだな」


 二人が別の所へ行こうとすると、空から一本の槍が降ってきて、赤い光族の胸を貫いた。


「がはっ!?」


 赤い光族は光の粒子となって消えた。


「何!?」


 青い光族は槍が飛んできた方を振り向いた瞬間、腹に蹴りをくらってしまい後ずさりすると、槍で体を斬りつけられ光の粒子になって消えた。


「ふん。他愛もない」


 黒い闇族は倒した光族に向かって言うと、後ろに気配を感じ振り向くと、青い目に赤い体の本来の姿のハンゾウがいた。


「おのれセンジャ、貴様!」

「ハンゾウか。相手をするには丁度良い」


 ハンゾウの刀とセンジャの槍が金属音を立てながらぶつかり合い、二人が強い一撃を放って通り過ぎた。


「うっ!」


 ハンゾウは胸を押さえて膝をついてしまう。


「どうした? こんなものか?」

「ハンゾウ!!」


 リュウバは膝をつくハンゾウの元に駆け寄った。


「次はお前が相手をするのか、リュウバ?」


 そう問いかけるセンジャにリュウバは構えた。すると。


「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 一人の光族の青年が割り込んできて、大剣をセンジャに向かって振るうと、センジャは槍で受け止めた。

 すると今度は、光族の少女が空からバズーカ砲でセンジャに向かって撃ちだした。


「チッ」


 センジャは青年の大剣を弾くと、後ろに向かって跳んで弾を躱した。


「トーヤ、ユーナ!」


 リュウバは二人の光族の名を叫んだ。

 灰色の大剣を持った茶色と黒の体の青年トーヤと大きなバズーカ砲を持った黄色と黒の体の少女ユーナの兄妹を。


「リュウバの旦那。こいつは俺達が引き受けるぜ」

「そうか、スマンのう。立てるかハンゾウ?」

「ああ」


 ハンゾウはふらつきながら立ち上がると、リュウバと共に飛んで行く。


「今度はお前か、小僧」

「へへっ、退屈はさせねぇよ。行くぞユーナ」

「了解、兄さん」


 トーヤは大剣を構え、ユーナはバズーカ砲をガトリング砲に変形させると、トーヤはセンジャに向かって真っすぐ飛び、ユーナはガトリング砲を連射した。


――――――――――――――――――――


 グリーフは緑色の光弾を闇族に向かって何発も放った。

 闇族は腕を交差させて光弾を防ぐと、腕を広げて弾いた。


「どうした光族!? こんな攻撃じゃあ俺は倒せねぇぞ!!」


 黒と紫の体の闇族は自信に満ちた態度でグリーフに言うと、右手にエネルギーを込めてグリーフに向かった。


「うおぉぉぉ!!」


 横からナイディンが闇族に向かって跳び蹴りを当てると、闇族は吹き飛び地面を転がる。

 ナイディンは蹴り飛ばした闇族に向かって飛んでいった。

 すると奥からもう一人の闇族が飛んできて殴りかかると、ナイディンは腕でガードした。


「またお前か! 邪魔をするな!」

「数少ない同胞がやられそうになるのを黙って見るわけないでしょう」


 ナイディンと睨み合う闇族の女は静かに言う。


――――――――――――――――――――


「あれは……」


 メモリービジョンを見ていた俺達、光の兄弟は、親父と戦っている闇族の女を見て目を見開く。


「お袋……」


 今、親父と戦っているのは俺達の母、ミスラルだ。

 去年、俺達が魔王と戦っていた時に、ケンド大団長が駆けつけてくれた。

 その時に俺達は聞いた。お袋、ミスラルが元闇族だったということを。

 そして……俺達もそうだったことも。


「君達にとってはつらい場面かもしれないな。両親が戦っているのは」

「確かにつらいですけど……光闇戦争を見るって決めた時から覚悟はしていました」


 俺達はグリーフさんに頼んで続きを見た。

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