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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
セシュイン学園
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皆の授業様子②

「さ~て。次は何処見るか?」


 次見るグループを探していると、アスレルが教えている鞭のグループが目に入った。

 そして俺達はそこを通り過ぎ……。


「おい。何スルーしようとしてんだ?」


 ……ようとしてアスレルに後頭部をガシッと掴まれた。


「いえいえ。別に面倒事になりそうだからスルーしようと思ったわけではだだだだだだだ!!」


 アスレルの手に力が入って頭が割れそうに痛い。

 やばい。ビキビキ鳴ってる……気がする。


「えっと~アスレル。どんな事やってるんだ?」

「そうだねー。気になるなー」

「あっ、気になるー? じゃあ見てみ」


 アスレルは手を放して、俺は開放された。ナイスだ二人とも。

 俺達はアスレルに着いて行き、鞭のグループの所に来た。


「鞭は当てるの難しいから今はその練習よ」


 生徒達が木の的に向かって鞭を振り下ろしている。

 流石に鞭も少ないな。五人だけだ。


「流石に鞭もちょっと人数少ないな」

「まぁ扱いがちょっと難しいし、人には効くけど魔物にはあまりダメージ通らない……し……」


 アスレルが壁の方を見て顔を青ざめていく。

 どうしたのか、俺は同じところをよく見ると、壁に小さな黒い虫がいた。


「あっ、やべ……ぐふっ!?」


 俺はアスレルに胸倉を掴まれた。


「嫌ァァァァァァァ虫ィィィィィィィ!!」

「おわぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 そしてそのまま壁の虫に向かって俺を思いっきり投げつけ、俺は顔から壁にめり込んだ。

 壁に衝突した音で、生徒達はビクッとなる。


「はぁ~怖かった」

「いや、アスレルの方が怖――」

「言うなクラカ。言ったら俺等がヤバい」


 二人は壁にめり込んだ俺を引っこ抜いて、鞭のグループを後にした。


――――――――――――――――――――


「いやー酷ぇ目に遭ったぜ」

「だろうな。見れば分かる」


 ボロボロの俺を見て、八男のウルファーは言う。

 俺達はウルファーの担当するツメのグループにいる。


「ところでウルファー。お前教えてんのツメだよな」

「ああ」

「でも生徒の動きを見る限り、武術っぽいんだけど」


 生徒同士で組み手を取ってるが、動きから見てもアレは武術だな。


「武術と合わせることでツメの上達に繋がるとライテストで習ったからな。だから武術をやらせてる」


 確かにツメって武術っぽい動きするな。


「見た限りだと、お前も大丈夫そうだな」

「まあな。俺に限らず、皆大丈夫だろ。ガキに振り回されるような軟なメンバーじゃないだろ、光の兄弟は」

「へっ。お前らしいじゃねぇか。たとえ慣れないことでも、皆平気だな」


 俺は残りのメンバーの様子を見るため、次のグループの所に向かった。

 次に俺達が来たのは九男のノクラーが担当する槍と棍のグループだ。

 そこでは木の人形を相手に練習をしていた。


「人形相手に練習か」

「まずは動かない相手で練習するのが一番良いだろ」

「確かに」


 ノクラーは本来棍だが、似た形状の武器の槍も一緒に教えている。


「皆扱い上手くなってんじゃねぇか?」

「まだ三日目だが、最初に比べたら上手くはなってると思う。……だが」

「あっ!」


 生徒の一人が手を滑らせて、飛んできた棍が俺の頭に当たった。


「たまにこんな風に棍が飛んでくるんだ」

「それは危ないね」

「徐々に飛んでこなくなるだろ」

「お前等には俺の心配をする優しさはねーのか?」


 ノクラーはともかく、ガネンとクラカは本当に俺に対する扱いが酷くなってる気がする。


――――――――――――――――――――


 最後に、次女のレイルが担当する扇のグループにやってきた。


「次は、回転を利用した動きの練習をします」

『はい!』


 レイルが回って扇で打つ、ような動きをすると、生徒達もマネし出した。


「ここでは動きの練習か?」

「ガクラさん。はい、扇は舞を使った動きが有効なので、その練習です」


 舞か。踊りが得意なレイルにはピッタリなんだよな、扇って。


「ところでガクラさん。二人が凄い退屈そうな顔をしてるんですけど」

「は?」


 俺は振り向いてガネンとクラカを見ると、二人は半目でつまらなさそうな顔をしていた。


「どうしたお前等? そんな顔して」

「別に。ただ単に早く父さんの暇つぶしの付き添いから解放されたいだけ」


 ガネンが言うとクラカもコクコクと首を縦に振った。


「お前等、ホントに酷くないか? っていうか暇つぶしじゃなくて、皆の様を見て何か学んでみろって」

「っという名目で自分の暇つぶしをしていただけだろ」


 やばい。バレてた。

 このままだとコイツ等、マジで機嫌悪くしそうだ。


「じゃあそろそろ戻るか。じゃあなレイル、頑張れよ」

「あっ、はい」


 俺は二人を連れてその場を後にした。


――――――――――――――――――――


 俺達は最初に来た剣のグループの所に戻ってきた。


「戻ってきたか暇親子」


 ムカつく口を叩いてエスティーが来た。

 その隣にはエスティーの妹のアールもいた。


「暇なのは父さんだけだ」

「酷いよガネンくん」

「私達は父さんの暇つぶしに付き合っただけだもん」

「クラカちゃんもひでぇな」


 俺の心はだいぶ傷ついた。


「悪かったって。残りの時間で特訓やるぞ」

「「おー」」

「そんなにやる時間ねぇだろ。まっ、頑張れよーアホ親子」

「オメェに言われるまでもねぇわ」


 ホントにいちいちムカつくなコイツ。


「お兄ちゃん、あの三人頑張ってるから俺も頑張るかって言ってたもんね」

「おい、言うなアール」


 それを聞いた俺は思わず鼻で笑った。


「テメェ何笑ってんだオイ!?」

「んだとこの野郎!?」


 いがみ合う二人に、ガネン、クラカ、アールは呆れてため息を吐く。

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