ガクラ&エスティー対ゾアーク
ロボットが放った左腕のガトリング砲を、アールは空中に飛んで避けると、今度は右腕のアームを伸ばしてきた。
「てりゃあ!」
伸びてきたアームをムーンサルトの様に回転して蹴り上げると、両手を広げて放つサイコカッターでアームを斬り落とした。
ロボットがアールに狙いを定めると胸が開いて中から大砲が飛び出し、砲門にエネルギーを溜め青色の光線を放った。
「リフレクションホール」
両手に小さな穴を生み出すと、青い光線を右手の穴で吸い込み、左手の穴から放出して跳ね返すと大砲に命中し破壊した。
ロボットに電気や火花が流れフラつくと、アールは両手の間から紫色の光線、サイコウェーブを放ちロボットに当てると、ロボットは爆散した。
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龍の顔のロボットは右腕の剣を振り下ろすと、ガネンは自分の剣で受け止める。
そのまま左手の爪をガネンに向かって振り下ろそうとするとクラカが掴んで押さえつける。
「うわっ!?」
爪に付いた砲門からレーザーが発射されると、クラカはギリギリで躱し、二人は押し返して剣でロボットの両手を切り落とした。
ロボットは目から赤いレーザーを放つと二人は飛んで避け、頭上を飛び越える際にロボットを後ろへ蹴り飛ばし、着地すると二人は同時にロボットに向けて光線を放つと、ロボットが振り向くと同時に命中しロボットは爆散した。
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「うらぁ!!」
エスティーは剣をゾアークに振ると、ゾアークは左手の爪で受け止める。反対側から俺が大剣を振り下ろすが、ゾアークは弾き俺は蹴り飛ばされた。
エスティーの腕を掴むと、俺の方へ投げ飛ばし赤い光線で吹き飛ばす。
「やっぱつえーな」
「弱気になってんじゃねーよエスティー。行くぞ!」
「なってねーよ!」
走り出して接近すると、俺達の剣とゾアークの爪がぶつかり合う。
しかし……どんなに攻撃してもゾアークに俺達の攻撃が躱されるし防がれる。
ゾアークは爪から赤い光弾を撃つと、俺達は受けてしまい膝を着く。
「どうした? もう終わりかい?」
「んな訳あるかよ!!」
クソッ、余裕かよ。
「なぁガクラ。戦ってて思ったんだが……アイツ、俺等の動き読んでねぇか?」
「やっぱそう思ったか。俺もこの世界で初めて戦った時思った」
「こりゃあ骨が折れる」
「だな」
俺達は息を整えて構え直した。
「エスティー、俺に考えがある」
「何だ?」
俺はテレパシーで内容を伝えた。
「通用するかどうか分かんねぇが、何もないよりはマシだな」
「じゃあ行くぜ!」
「おう!」
俺は上空に飛ぶと、刃の付いた氷の輪を生み出した。
「ブリザードリング!」
氷の輪をゾアークに向けて飛ばすと、ゾアークは振り上げた爪で氷の輪はバラバラに砕かれて、破片がゾアークの後方に飛び散った。
ゾアークが砕いたと同時に、エスティーが剣で光の斬撃を飛ばすと、ゾアークは軽々と避けた。
「まさか今のが作戦かい? そんな訳ないよな」
「どうだろうな」
俺が地面に下りると、ゾアークの爪が赤く光って伸びると、俺達に向かって飛んできた。
だが、その間に準備は終わった。
さっきゾアークに砕かれて飛び散った氷の輪の欠片。それらを大きな丸い形に変化させて操り移動させると、ゾアークが躱したエスティーの斬撃を跳ね返す。
もちろんそのまま跳ね返すわけじゃなく、ゾアークの横から当たるように何度も跳ね返していく。
そしてゾアークがあと一歩という距離まで来たその時、跳ね返し続けた斬撃がゾアークに向かって飛んできた。
「っ!?」
ゾアークは飛んできた斬撃に気付くも、防御が出来ず命中し、吹き飛ばされ地面を転がる。
「くっ!」
「今だ!」
俺は大剣にエネルギーを溜めエレメントバーストを。エスティーは額の結晶からシューティングレーザーを放ち、起き上がったゾアークに命中した。
「グアァァァァァァァ!!」
二つの光線を食らったゾアークは、声を上げながら爆発した。
「どうだ!」
俺達は息を切らしていると、ロボットを倒し終えたガネン達が合流した。
するとインカムから修三の声が聞こえた。
『ガクラ、聞こえるか?』
「ああ。どうした?」
『気を付けろ! まだゾアークの反応が残っている!』
「何!?」
俺はゾアークがいた場所を見ると、爆発の煙が晴れ、そこには少し息を切らしたゾアークが立っていた。
「はははは。やっぱりやるねー」
「ホントタフだな。皆行くぞ!」
『おお!』
俺達はゾアークに立ち向かおうとすると、突然次元の穴が開く気配を感じ空を見上げた。
同じく気配を感じたのかゾアークも見上げると空に穴が開き、そこから黒い稲妻が俺達に向かって出て来て俺達は吹き飛ばされた。
『ぐあぁぁぁ!!』
吹き飛ばされた俺達は倒れると、穴から一体の女形の巨人が現れてゾアークの隣に降りた。
「この気配……まさか、闇族!?」
降り立った巨人からは、ザントやゾアークと同じ波動を感じた。
間違いない。アイツは闇族だ。
「苦戦してそうね。大丈夫?」
「そう見えるかい? 酷いなぁ、ミゼルゴ」
現れた闇族は、黒と白の体に顔の横に小さな三本の黒い角が生えた女闇族だ。
「さて、私も相手をしてあげたいんだけど、ちょっと面倒なのに追われててねぇ」
「はあぁ!」
ミゼルゴと呼ばれた闇族が出てきた穴から、また一人の巨人が現れた。それは……。
「アスレル!? 何でここに?」
「ん? あれ、何でガクラ達がいるの?」
いや、聞いてんのこっちだって。
「本当に面倒だね。しょうがない、今回は引くか」
「そうしてちょうだい」
ゾアークは紫のリングを頭上に出すと、女闇族ミゼルゴと一緒にリングをくぐり姿を消した。
「また逃げられたか」
しかし、二人目の闇族か。
こりゃあヤバいな。




