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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
地球に集まる仲間
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ゾアークの過去

 サイボーグ界獣の肩に付いている無数の砲台から光弾にレーザー、ミサイルが撃ちだされ、俺とエスティーはそれらを光線や光弾で撃ち落としたり避けたりする。


「凄ぇ弾幕だ。こりゃあ闇商売で欲しがる奴沢山いるだろうな」

「感心してる場合じゃねぇだろ」

「わーってる」


 俺は構えてサイボーグ界獣に向かおうとすると、耳に付けているインカムから連絡が来た。


『戦闘中にすまない』

「修三か。なんだよこんな時に」

『先程本木君から連絡があり、近くでゾアークを見つけ捕らえに行くと』

「そうかよ……って、はあ!? 急いで引き返させろ! 死ぬぞ!」

『私も止めるように言ったんだが……』


 ダメだったか、チッ。


「緊急事態か?」

「ああ。急いで倒すぞ!」

「おう!」


 俺はオールエレメントにパワーアップし、エスティーと共にサイボーグ界獣に向かった。


――――――――――――――――――――


 廃ビルの屋上で、ゾアークはガクラ達の戦いを眺めていた。

 すると屋上のドアがバンッと勢いよく開き、本木が率いる自衛隊の部隊がゾアークを取り囲み銃を向けた。


「動くな!!」


 本木が警告すると、ゾアークはゆっくりと振り向いた。


「おやおや。正義の味方気取りの自衛隊か。無力なくせによく挑もうと思ったね」

「人間を滅ぼそうとしてる奴を放って置くわけないでしょ。撃て!!」


 自衛隊はゾアークに向けて一斉に乱射した。

 ゾアークは右手を前にかざすと、銃弾は空中で停まり地面に落ちた。

 自衛隊が呆気に取られていると、ゾアークは右腕を大きく横に振り払い、自衛隊は吹き飛ばされ壁や手すりに激突した。


「うぐっ……」

「はははは。人間如きが私に挑むからだ」

「貴方……何でそんなに人間を嫌ってるの。アンタだって元は人間のはず」

「光族から聞いていたか。……折角だ。私に立ち向かった勇敢さと冥土の土産として教えてあげよう。私が闇族になった経緯を」


――――――――――――――――――――


 私は昔、こことは違う地球で大学生だった。そこで映画サークルに入っていた。

 ある日、コンクールに向けて部員と共に頑張り、自信作の映画が完成した。

 だが発表の日、私は運悪く風邪をひき参加出来なかった。

 風邪が治り、私は大学へ行くと入賞の張り紙を見た。

 私は喜んだが、何故かサークル部員の名前に私の名前が無かった。

 どういうことなのか私は部室に入ろうとした時に聞こえたのだ。

 私が担当した脚本が一番評価されている事を知った奴等は、私以外の全員で考えた事にしたと!!

 私は失望して大学に行かなくなった。

 部屋に引きこもりテレビを見ていると、下らない自分勝手な理由で人を平気で殺す人間を見て、私は思った。こんな奴がいるから、人間なんかがいるから私の様に傷つく者がいるんだと。次第に私は人間に怒りを募らせていた。

 そんな時だった。私の中に何かが入っていくような感じがした。次第に私の体を黒い粒子がまとわりつき、気がつくと私は闇族になっていた。そして一人の男が現れ私にこう言った。「お前は人間を遥かに超越した存在に生まれ変わったのだ」と。

 男は私に一体の界獣を貸してくれた。私を陥れた奴等への復讐のために。

 そして私は復讐を実行した。

 界獣で奴等を人気のない所へ誘導し、私の元へ連れてこさせた。

 そして私の元へ連れてきた界獣を戻し、私は奴等の目の前で闇族になり、命乞いする奴等を葬った。


――――――――――――――――――――


「アンタ……自分の手で友人を殺したの!?」

「友人? ……私を陥れた奴など友人ではない!! ただの生きる価値も無いクズ共だ!! 私は闇族になって色んな世界を見た。何処も同じだ! 人間共は平気で他人を騙し、裏切り、陥れ、殺す」


 ゾアークは腕を広げた。


「これは救済なのだ! 人間という世界を汚す事しかしない害虫共を滅ぼす事で、全ての世界は……平和になる!!」


 ゾアークは右手を銃の形にすると本木に向けた。


「それじゃあ、さようなら」


 ゾアークは指先にエネルギーを溜めて本木に撃とうとすると、サイボーグ界獣のミサイルが一発、本木達がいる廃ビルに飛んできて、着弾する直前にゾアークは紫のリングでその場を離れ、ミサイルが着弾するとビルが崩れ本木達は落ちていく。


『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!?』

「危ねぇ!」


 ガクラは風のバリアで自衛隊達を包むと、離れた所にそっと下ろした。

 その直後、サイボーグ界獣がライフルでガクラを集中攻撃し、ガクラは腕を交差させて防御すると、エスティーが剣でライフルの銃口を切り落とした。


「平気か?」

「あったりめーだ、こんぐらい」

「だよな」


 サイボーグ界獣はアームから赤い光線を撃つと、エスティーが二本の剣で防ぎ、ガクラは雷の槍を生み出し、アームに向かって投げるとアームを破壊した。


『やりますね。これならどうですか!?』


 中にいる闇商売人の声が聞こえると、サイボーグ界獣の口からレーザー砲の様なものが出て、砲門にエネルギーが溜まっていく。


「デケェのぶちかまそうとしてるな。あれごと倒しちまおうぜ」

「賛成。行くぜ!」


 ガクラの周りに七色の光の球が現れると、前に伸ばした右手に集まり七色の螺旋状の光の槍、エレメントランスを生み出し掴んだ。

 エスティーは二本の剣で空中に描いた五芒星を飛ばすペンタグラムショットをサイボーグ界獣に向かって放ち、ガクラもエレメントランスを投げると、五芒星の中心にエレメントランスが重なって二人の技が合体し、サイボーグ界獣の口のレーザー砲に命中した。


『ギャァァァァァァァ!!』


 闇商売人の悲鳴と同時にサイボーグ界獣は爆発していき最後に爆散した。

 闇商売人が死んだからか、ガネンとクラカ、アールが戦っていた二機のロボットの目の明かりが消え動かなくなった。


「父さーん、エスティー、ロボットが動かなくなったよー」


 クラカの呼びかけにガクラとエスティーは三人の元へ行く。


「邪魔になるし、ぶっ壊しとこうぜ」


 ガクラ達は光線撃って二機のロボットを破壊しようとした。

 すると、かなり後方から黒い影……闇族の姿のゾアークが飛び出し、上空からガクラ達に向かって指から赤い光弾を放ち、ガクラ達は光弾を浴びて吹き飛ばされる。


「ごきげんよう。光族の皆さん」

「ゾアーク!」

「アイツがお前等が追っていた闇族か」


 ゾアークは人差し指と中指で二つの光弾を動かなくなったロボットに飛ばすと、ロボットの目が赤く光り再び動き出した。


「では、第二ラウンドと行こうか」

「チッ」


 ガネンとクラカ、アールは再びロボットへ向かい、ガクラとエスティーはゾアークへ向かった。

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